そう願う飼い主を起こす方法を、
うちのシャムはいろいろと工夫してきた。
最初は、ふつうに鳴いて起こそうとした。
それでもなかなか起きないと、
体の上に乗ってきたりもした。
当時シャムは大デブで重かったので、
それなりの効果はあったものの、
無視してしばらく起きないことも珍しくなかった。
するとシャムは、いったんベッドから降りて、
助走をつけてジャンプ!
わたしのお腹の上に飛び乗ってきた。
8kg以上の物体が勢いよくお腹に来るのは、
まさしく強烈なボディブロー。
バッチリ目が覚めた(笑)。
ただし、2度とシャムはこれをしなかった。
わたしが怒ったからである。
それから、シャムは顔をなめて起こす方法をとった。
猫の舌はザラザラで、顔をなめられると痛い。
けっこう強力で、今でもやることがある。
またある時シャムは、目をなめることを思いついた。
猫のザラザラした舌でなめられると、
まぶたが持ち上げられ、これでも一発で目が覚めた。
効果絶大だったし、このとき怒りもしなかったのだが、
シャムは以後あまりこの方法を使っていない。
わたしの様子から、ちょっとマズイと判断したようだ。
ヒゲで顔をくすぐって起こすこともする。
これは地味ながら効果的な技だ。
シャムのヒゲは固くて立派。
ほとんどはこれだけで起きる。
この他にもいくつかあった試行錯誤の末、
たどり着いたのが今の最終兵器「強力スリスリ」なのだ。
おでこをわたしの顔にくっつけて、
ぐりんと頭を力強くひねり上げる。
柔らかで心地よい感触とともに目が覚める。
はっきりと起こすことができ、しかも相手が
怒らない(むしろ嬉しそう)。
いろいろ工夫してよりよい手段を見つけ出していくあたり、
シャムは本当にお利口だと思う。
さっさと起きてください!