猫の行動は、人間には理解しにくいことが多い。
良く言えば謎めいて神秘的、
悪く言えば気まぐれで意味不明、
そんな風に感じられる。
シャムは、そういう意味では猫らしくなく、
どちらかというと率直で分かりやすい。
お腹がすいたら、ご飯くださいとおねだりに来る
わたしの顔をまっすぐに見て可愛らしく鳴く。
そんなシャムだが、いつも不可解と思う行動が
ひとつある。
それは、お風呂に向かって吠えることである。
オーオ、アオーオとけっこう大きな声だ。
最初シャムの意図がまるで分からなかったのだが、
やがて一応の推測がついた。
どうも、飲み水を換えて欲しいときに吠えるようだ。
水は一日に2,3回は換えているのだが、
換えた直後に汚れてしまうこともある。
もちろん汚すのは猫だ。
汚れの元はほとんどフードである。
食後、フードが口についたまま飲んで汚れるのだろう。
それを換えてやるのはいいのだが、
換えてほしいなら換えてほしいと要求しに来ないのが
不思議である。
お腹がすいたときには、ご飯ちょうだいと言いに来るのに、
水を換えてほしいときには、わたしのところに来ずに
風呂場に向かって吠えるのはなぜだろう??
ご飯がほしい場合
「お腹がすきました。トーロ様、ご飯ください」
水を換えてほしい場合
「ああ水が汚れているよ。なんと不幸なことか。
風呂場よ、わが嘆きを聞け!」
猫はやはり不思議だ。