久しぶりの遠乗り ふと思い立って、バイクにまたがった。 行く当てを定めず、そぞろに走っていると、 牧場に行きあった。 耳に付けられたタグがちょっと痛々しかったけれど、 ウシのしげみちゃんは、人なつこくて、 頭をなでると、わたしの腕をぺろりとなめた。 その近くのダムでは、放水が虹を作っていた。 人に愛されたペットは、いつか人ともに虹の橋を渡るのだという。 ぼくを待っていてくれるかもしれない犬猫たちの顔を 思い出しながら、ぼくはしげみちゃんとも一緒に 渡りたいと思った。