
「フィリーで出会った彼女の名はブラウンシュガー
それから彼女と夜な夜な愛し合うようになったんだ
俺の目が充血してるのはそのせいさ………」
D'ANGELO
「brown sugar」より
90年代に青春を過ごし、BOOT CAMP CLIKもCYPRESS HILLも同時に聞いて育った俺達は、肺が真っ黒の奴らの音楽こそが、本当に黒い音楽だと教わってきた。
大人になり、いろんな音楽を聞くようになっても根本は変わらない。結局、聞くか聞かないかは効くか効かないかだ。
95年にデビューしたディアンジェロは、本来、R&Bとは効く音楽なんだと、証明したかったんだと思う。だからこそ同業者達を見下し、「R&Bなんてくだらない」と言う必要があった。
ディアンジェロがこれまでに発表したオリジナルアルバムはたった2枚。その、たった2枚のアルバムは時の試練に耐えながら証明し続ける。ソウルは畑から生まれる、という説が決して迷信じゃないと。
良い畑、良い土壌を作るには様々な条件が必要だし何より時間がかかる。
傑作VODOOO Cheeba Soundからもうすぐ10年、漆黒の貴公子の誇り高きワインレッドの目には今、何が映る?
NJ