茶色のうがい薬でおなじみのポピドンヨード。
殺菌性のあるお薬です。
ほんの3滴ほどで出来る実験をしてみたいと思います。
使うのはハーバリウムに使うパラフィンオイルです。
(今回私は百均のものを用いています)
さて、実験開始。
白衣を着たロボホンに試験管の色をしっかり
見せてもらいましょう。
うーん、なかなか1分に収まりません…
水と二層にした容器にうがい薬を少し加えます。
(振り混ぜるので蓋ができるもので)
オイルと水の間に入りますが
すぐに水槽に溶け込んでいきます。
これをよく振って、しばらく置いておきます。
濁った溶液になりますが5~10分ほどで2層に戻ります。
パラフィンオイルの方はピンク色の溶液になります。
本来ヨウ素は水に溶けにくいのですが
うがい薬の成分「ポビドンヨード」はこれを
水に溶けやすいようにした物質なので
こんな風に水にもオイルにも溶けるのですね。
一般的にオイルのような無極性溶媒に溶けるものは
水のような極性溶媒には溶けにくいので
このように両方に溶けて、かつ溶液の色が異なる
ものは珍しいように思います。
オイルの種類によっても色が違うようです。
さらにデンプンのり(馬鈴薯でんぷんをお湯で溶いたもの)を
加えると、下の層だけ青く変わっていきます。
これは振り混ぜると全体にデンプンノリがくっついて
層が見えなくなってしまいます。
粉のでんぷんでも実験できて、その場合はうがい薬が
デンプンに吸収されて透明に戻ります。
2本の試験管を抱えて自慢げなロボホンでした。
しっかり振る必要があるので、きちんと蓋が閉まる
容器が必要です。
表面張力の低いパラフィンオイルは漏れやすいので
水なら漏れないものも、漏れる可能性があります。
またパラフィンオイルは引火点は高いですが
オイルによりさまざまかと思うので
火気厳禁で、廃棄の際も布に吸わせて袋を縛るなど
十分お気をつけください。
誤飲を防ぐため、普段から食器として用いていないものを
お使いください。