先月から咲き始めたコモンマロウ(薄紅葵)

 

そろそろ手が届かないところまで大きくなってきました。

毎日たくさんの花をつけます。

先日職場の方から「種が欲しい」とリクエストがあったので

果たして種が取れるのか、試してみることにしました。

 

つぼみの状態から観察してみます。

花粉が入った袋(やく)はまだ閉じています。

つぶしてみるとたくさんの花粉が入っていました。

やくはハート形でとてもかわいいです。

 

花が咲くと、花びらに落ちるくらいの大量の花粉です。

そして粒も大きい。

 

この時点ではめしべは見えません。

つぼみの時よりおしべが長くなり、

やくは完全に開いています。

パーツが大きいので顕微鏡で見ても

特に新しいものは見つからないくらい。

 

夕方になりだいぶ花がくたびれてきたころに

めしべが中から伸びてきます。

 

翌日には傘を広げたようになっていました。

 

雄しべを突き抜けてきた割に、花粉がついている様子が

見られなかったので、

ほかの花で受粉させました。

4つ受粉させて、テープで印をつけました。

 

その日のうちに花びらが閉じて、

次の日には花びらが無くなっていました。

どこに行ったのでしょううーん

 

がくの中をのぞくと、種らしきものが見えます。

 

うっかり1つ取れてしまいました。

中はまだフカフカの白いものが詰まっているだけです。

 

そして、2週間後。

茶色くカサカサになっています。

 

ミカンの房のように種が10個程度集まっています。

購入したものと同じ形。

こういう風にまとまっているとは、想像できませんでした。

なるほどです。

 

無事に来年、同僚の庭をピンクに染めてくれますようにラブラブ

 

花も、採れはじめた最初はあれこれ試行錯誤していましたが、

おしべとがくを取って洗うと

乾きやすくて綺麗なドライフラワーになることがわかりました。

 

シンク用のネットに入れて、2日ほどでドライフラワーが完成。

 


 

マロウブルーティーは乾燥した花を洗って氷を加えると

溶けるころには濃い紫のお茶が得られます。

しっかり冷えていれば数時間は色が楽しめるようです。

逆に室温にしてしまうとどんどん退色してしまいます。

 

暑さのせいか、花の大きさが

小さくなってきてしまいました。

そろそろ終わりの時期が近付いているようです。

 

喉にやさしいハーブティーです。