水とオイルは互いに混ざりあわず,2層に分かれます。
オイルが上,水が下。
この界面にプラスチックのオブジェを浮かべることができて
楽しいインテリア小物を作ることができます
使用したもの
ハーバリウムオイル
サラダオイルなどの食用油でも同じように層を作ることが
できますが,色が黄色かかっていたり火気に注意する必要があります。
また一部機能性をもたせたものの中にははきれいに層に
分かれないものもあります。
プラスチック製品(一例)
詳しい素材については後述します。
作り方
水に食塩をたっぷり(確実に溶け残るくらい)加え色を付け,
オブジェを浮かべます。
(白い砂のように残って透けた感じがきれいです。)
(作例1:おゆまるのヨット)
おゆまるで小さいヨットを作ってみました。
軽いポリエチレンですがなんだか頼りない浮き方…
ですがこれにハーバリウムオイルをそっと加えると
浮力がかかって界面に吸い付くように浮かびます。
でもせっかく作ったヨットの帆が,オイルに隠れて
見えなくなったので,濃い色がおすすめ。
(作例2 おべんとうピックの利用)
おゆまるボートの上にペンチでスティックを切った
おべんとうピックを刺して,浮かべてみました。
手作りが苦手な人もこれなら可愛く出来ます![]()
(作例3 青いオイル,手作りレジンビーズ)
ダイソーにあった青いハーバリウムオイルを使って
花火を閉じ込めたアクリルレジンを浮かべてみました。
(ハーバリウムオイルと2層になるように作られたカラーオイル
とは異なり,オイルそのものが青いものです。)
打ち上げ花火,横から見るか
下から見るか なんて。![]()
見る角度や周りの明るさで界面が緑色に見えたり楽しいです。
浮かぶ原理
このオブジェを作る時に大事なのが「比重」です。
一口にプラスチックといっても様々な種類のものがあります。
主なプラスチックを下にあげてみました。
家庭によくあるプラスチックは,リサイクルしやすい
ように種類ごとに識別表示マークが付いています。
浮かんだり沈んだりします。図にするとこんな感じ。
数値はこちらの情報から拝借しました。
それぞれの溶媒の比重より大きければ沈むし,
小さければ浮く,ということです。
ハーバリウム用の流動パラフィンは0.86とありました。
ドライフラワーのような水に浮きやすい素材を沈める
ものですから比重は軽いんですね。
自分が調べた限りではこれより比重の小さいプラスチックは
ありませんでした(発泡しているものを除く)。
つまり,ほとんどのプラスチックはハーバリウム
オイルに入れると沈むということです。
比重1.0の水より軽くて水面に浮くのは
ポリエチレン,ポリプロピレン。
食器などに用いられるどちらかというと
軟らかいプラスチックです。
おゆまるやアイロンビーズなどがあります。
それ以外のプラスチックは水に沈むのですが,
水より比重が重い(1.2)飽和食塩水には浮かぶ
ものもあります。
アクリルビーズなどがここに含まれます。
塩ビやペットは飽和食塩水にも浮きません。
ペットボトルって重いんですね~。
ここで実験
。
試験管の底に食塩を入れ,水,オイルを入れて
いろいろなビーズとペットボトル片を投入します。
水とオイルの間にはポリエチレンでできている
アイロンビーズだけが浮いています。
塩が溶けてくるといろいろなビーズが浮いてきます。
でもペットボトル片は沈んだままでした。
アクリルビーズは1つだけ浮かないものもありました。
ちょっと高価なものだったので,純度が高いのかな?
工夫次第でいろいろ楽しめますので,短い夏休みの
工作にいかがでしょうか?













