夏が近づいて,保冷剤としてドライアイスを

もらう機会が増えてきましたので

ドライアイスを題材にいろいろと計算してみました。

同じように保冷剤として使われる氷との違いを
表にしてみました。メモ

当たり前かもしれませんが,あらためて見ると

共通点がありません~。

意外と100℃で両方とも気体になった時が

一番に似ているかも?

 
目注目ポイント1 体積
 
室温では氷は溶けて液体になって、ほんの少し体積が減るのに対し
ドライアイスは気体になって、800倍ほどの体積になります。
 
800倍,とはどんな感じかというと,粒ドライアイス1個がの目安が
 長さ 約25mm × 直径 約 9mmだそうですので,
体積を計算してみると…
 
粒ドライアイス1個が昇華すると,1.5Lのペットボトル1本分くらいの
二酸化炭素ガスに変わるということですね。
つまり1.5Lのペットボトルに粒ドライアイスを入れると
もともと入っている気体とあわせて約2気圧となります。
 
先日自分がスーパーでいただいたドライアイス粒はもっと大きくて
1個7gくらいありましたので,
      ダウン

何も入っていなかった25センチ角のジップロック(約5L)が

パンパンになりました。

(破裂防止に端を少し開けてあります。)

密閉はこわいですね…。

 

目注目ポイント2 気体の重さ

昇華したドライアイスは空気より重いので

下に沈んで床に溜まっていきます。

 

分子量(44)が空気(28.8)のほぼ1.5倍なので,気体の重さも1.5倍です。

さらにドライアイスから昇華した二酸化炭素は冷たいですので

重さの差は広がります。

 

ドライアイスが揮発してできるのは二酸化炭素ガスなので,

人間や動物は呼吸することができません。

床に溜まったままにならないように

換気をしっかり行ってくださいね。

 

保冷剤として商品に入っていたものは

なるべくベランダなど,外で昇華させるようにしましょう。

 

チューリップ黄チューリップ紫チューリップ赤チューリップピンクかたつむり

ドライアイスがあったらやってみたい,

「水に入れて煙がでる」遊び。

ドライアイスは氷と違い水より重いので,水に沈み水中で昇華を続けます。

 

ピペリカム684.jpg

二酸化炭素はよく水に溶けて

水と反応して炭酸を作り,酸性になります。

写真はBTB,ヒポエステスの花の色水に入れたもの。

酸アルカリ24.JPG

重曹水溶液では緩衝液というものをつくって色が変化しない…

なんていうこを考えてやってみました。

 

クリップ水に入れるドライアイスは少量にする

クリップぬるま湯がおすすめ(凍るとうまくいかない)

クリップ間違えて口に入れない容器で行う

クリップ遊んだあとはすぐ片づける

 

…お手軽な遊びでも侮らない気持ちが大事かなと思ったりするのです

歳ですね~。