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「服飾小物」の投稿では、「PATEK PHILIPPE」や「Breguet」のタイについて述べた。
それぞれ「Ermenegildo Zegna」製、「Dominique France」製とノベルティながら作りも素材も一級と言えるクオリティである。

勿論これ以外にも、私は数本タイを所有しているのだが、個人的には細身のナロータイが好みだ。しかし昔購入したモノは結構剣先が太いモノが多い。
「フォーマル5」の投稿では、慶弔時に使用する目的で2本の「LOUIS VUITTON」のタイを購入した事を述べたがこちらも太い。(細いモノはフォーマルには余り相応しいとは思えない。)

最近よく使用しているのは「東京旅行31」の投稿で述べた「HERMÈS」のスカーフ・タイ(ネクタイ・スカーフ)である。スカーフを4つ折にしたタイプのタイでタイとしてもスカーフとしても使用出来る。
尚、現在は「フラール・タイ」が正式な呼び方となった様だ。(フラール=スカーフのフランス語読みとの事。)
フラール・タイは、重厚な印象が全く無く、また軽く芯も無い為風に靡くのでカジュアルな雰囲気を演出出来る。しかし流石はHERMÈSと言ったところか、シルクも高品質で、カジュアル過ぎない節度も持ち合わせていると感じる。ハズシ過ぎない、柔らかな印象でビジネスシーンにも使えそうなのだ。
タイとしては結び難いが、もう1本欲しいと思えるタイである。

さて、タイと言えばフォーマルやビジネスと言ったTPOがメインに出てくるが、フラール・タイの様にカジュアルにも取り入れていきたいアイテムである。
ペンダントの代わりにもなるし、胸元のアクセントにも役立つと思う。しかし、一般的に多く利用されているレジメンタル(斜線状のストライプ模様)等ではなんだかカジュアルな感じがしない。
元々レジメンタルのタイは所属を表わす為のモノだったらしく、その色柄でどの学校(学会)だとかどの団体だとかを示していたと言う。存在理由からしてビジネスライクなのだ。カジュアルにそぐわない感じを受けるのも当たり前と言える。(尤も、私はカジュアルにも使えそうなスクエアエンドのナロータイでレジメンタルのモノも持っているが‥)

逆にカジュアルメインで使うタイも欲しいと考えて最近購入したのが「DIOR HOMME」のナロータイである。(画像1、2。画像1は表、画像2は裏。)
大剣の幅が6mm程のナロータイだが、何とタイのサイドがほつれている様な作りになっている。ダメージ処理と言うか作りかけと言うか‥雑な処を売りにしている。実際作りも雑で本当に糸も解けてくる。使えば使う程、経年劣化‥ダメージを楽しめる。(画像3、未使用の状態。画像1と比較すると如何にほつれてきているかが判る。)素材はウール70%、シルク30%。
このデザインではビジネスシーン等では流石に着用は難しいがカジュアルに取り入れると面白いファッションが出来そうだ。
処で、「フォーマル5」の投稿の投稿で「DIOR HOMME」のタイを持っている事を述べたが今紹介したタイとはまた別物で、このタイはシルク100%で黒一色の無地にワンポイントで蜂の刺繍(所謂DIOR BEE)が施されている。最大の特徴は大剣の幅でさえ4mmと極細のシェイプ。スリムなスタイルを強調するデザインである。(画像4、5。画像4は表、画像5は裏。)

どうしてもタイは柄で選んでしまいがちだが、シェイプや素材で選んでみるのも良いのではないだろうか。用途も広がり楽しいと思う。