前年の2012モデルがWomen Saint-Valentin Seriesの基本の路線では無い「異端」だった為、今後はもうこのブログでWomen Saint-Valentin Seriesを取り扱う事も無いだろうと「バレンタイン6」の投稿で述べた。
期待せず本年2013年のWomen Saint-Valentin Series(画像1)を見てみると、嬉しい事に私のブログで言う「基本」のモデルだった為、今年も取り上げる事にした。
過去に何度も述べているが、Women Saint-Valentin Seriesは、
1.ケースはSS(ステンレス・スチール)製である。
2.ハートのモチーフが使われている。
3.MOP(マザーオブパール)がダイヤルに使用されている。
4.白地に赤が使われる。
5.ベゼルにはダイヤモンドがセットされている。
6.限定数99である。
7.その他、機械式のラウンドケースという様にBLANCPAINの時計作りの伝統に準ずる。
と言う特徴を持っているモノとこのブログでは定義している。2013もこのポリシー通りという訳だ。
私が異端と呼ぶのはケースが18KWGで限定数14になっているモデルである。中でも「バレンタイン4」の投稿で述べた2010年モデルは最早BLANCPAINの伝統とも言えるラウンドケースですら無かった。
その後は2012年モデルが18KWGであった。
もしかすると今後は1年置きにSSケース(限定数99)の時計と18KWGケース(限定数14)の時計が発表されるのかもしれない。
取り敢えず、私としてはWomen Saint-Valentin SeriesはSSで出て欲しいと思う。比較的安価にBLANCPAINのジュエリーウォッチを楽しめるという事がこの限定の価値のひとつだと思うのだ。
それにバレンタインと言う事でプレゼントとして考えておられる男性もおられると思うが、SSでも十分高額なのにそれ以上の18KWGとなると‥まあ、余程のセレブリティでも無い限り選択される事は無いだろう。つまり庶民からかけ離れたモノになってしまうのだ。(SSでさえ庶民がプレゼントする事は容易では無い。)
兎も角、今年はSSである。モデルとしてはシンプルなセンターセコンドの3針とデイトのウルトラスリム。ムーブメントはCal.1150との事で約100時間のパワーリザーブを有する。その他基本的な特徴は上記に挙げたポリシーに準じている。
ケース径は34mm。MOPのダイヤルにはダイヤモンドがインデックスとしてセットされており、5つの赤いハートが美しい孤を描いて並んでいるのが特徴。これらのハートは赤いラッカーを施したMOPの象嵌との事。
また、ケースサイドにもリキッドセラミックで描いた5つの赤いハートが存在感を示す。
シースルーバックとなっており、自動巻きのローターにも4つの赤いハートが描かれている。(画像2)
ストラップはシームレスのホワイトオーストリッチにアルザベルカーフスキン裏地。
非常にバランスの取れたWomen Saint-Valentin Seriesのひとつだと思う。
ついでに「CHAUMET」のバレンタインに併せて発表された新作も紹介しよう。セラミックで作られたハートが特徴的な「Liens de CHAUMET」のペンダントである。このセラミック製のハートは白(画像3)と黒(画像4)の2種類で展開。
尚、CHAUMET銀座本店では2月8日に「Liens Valentine Day」と言うパーティを開催する模様。ドレスコードは「ブラック&ホワイト、ハート」とまさに今回の新作に相応しいバレンタインイベントとなるだろう。