結局、「S.T. Dupont Japon K.K.」に送って、凡そ3ヶ月が経過した。
全然返事も無く、どうなっているのか問い合わせるつもりでいたのだが、バタバタしている内にすっかり忘れてしまっていた。(幸い、このタイバーを必要とする事が無かった訳だ。)
大阪旅行から帰宅して数日し、「S.T. Dupont Japon K.K.」より小包が届いた。
直ぐにタイバーが戻ってきたのだろうと思ったが、それにしては妙である。費用が何程掛かるか不明という事だったので修理の見積もりを依頼した筈だが、その回答の電話は一切無かった。
もしかすると修理不可能で返ってきたのだろうか‥それにしても、それならそれで連絡が欲しかった。
小包を開けて中を確認すると、送ったケースと修理明細書?の様な書類が入っていた。(画像1)
書類に目を通すと、クライアント(即ち私)情報や修理の依頼内容等が書かれていた。
修理要望事項の蘭には「センターのパール脱落」と有る。
更に読み続けるとコメントに「\0」の文字が!
慌ててケースを開けて見ると、何とタイバーには中央のMOPが取り付けられていた。(画像2)
良く見ると中央のMOPは左右のMOPとイリデッセンスが違うのが見て取れる。MOPを3枚とも交換した訳では無く中央の1枚を無償で(多分、他の2枚に近い雰囲気のイリデッセンスを持つMOPを選んで)取り付けてくれたという事であろう。
尤も、S.T. Dupontが元々3枚のMOPを揃えていたのかどうかは判らない。つまり、私には同じ貝から採れたMOPだと思っている左右の2枚も実は全く別の貝だという可能性も有る。
だが、3枚は同じ貝のモノで統一していた可能性が高いと思っている。(その方が見栄えも良い筈だ。)
まあ取り敢えず、私はMOPの輝きの統一感に拘っている訳では無いので、無償で修理して頂けただけで凄く満足である。(もしイリデッセンスにまで拘っているので有れば、もっと高価なモノを選んでいるに違い無い。)見た目にも文句無い。
それにしても1枚紛失しているにも拘わらず、無償でMOPを取り付けて貰えるとは思っていなかった。こういったアフターサービスであれば本当に安心だ。更に、修理から1年間は同一の修理で有れば無償対応するとも記載されており、本当に頼もしい。
見積もり時は本当に不安だったが、結果は本当に良かった。今後もS.T. Dupontの品は安心して使う事が出来そうだ。そしてそう言うブランドの品は安心感が有り、また購入しても良と思える。何か気に入った品が見つかればS.T. Dupontの世話になろうと思う。
「VISCONTI」の万年筆「Divina Proporzione Silver」(「万年筆5、6」の投稿参照)や「CHAUMET」のペンダント「Attrape-moi」(「宝飾品5 その1~その3」の投稿参照)等、何だかんだと修理する品が多いが、どれも無償で何とかして貰っていると改めて思った。やはり永く使うにはちゃんとしたブランドを選ぶのが正解という事だろう。(但し、家電や精密機器等は故障すると買い替えた方が良いと思う。)
次回は再び大阪旅行の話に戻ろう。