どれも美味しく頂いたのだが、実はそれ以外にも偶々貰ったり、別の催しで購入した全国の菓子が幾つか有ったので、今回はそれを紹介。
画像1がその菓子である。
左が「kanazawa BOSTON」の「金沢きんつばロール」。
中段上から順に「わらく堂」の「北海道スイートポテト」、「HORI CONFECTIONERY」の「夕張メロンピュアゼリー プチゴールド」、「菊家」の「ゆふいん創作菓子 ぷりんどら」。
右が「廣榮堂本舗」の「元祖きびだんご」。
金沢きんつばロール(画像2)とゆふいん創作菓子 ぷりんどら(画像3)は、その名の通り、きんつばを巻いたロールケーキとプリンを挟んだどら焼きである。
ネタ程度で私達でも作れると思う商品だが、その店その土地の銘菓として売り出すとなるとかなり試行錯誤が有ったと思える。
きんつばもロールケーキもプリンもどら焼きも好きでそれぞれ和洋折衷した菓子となっているのが面白い。
味も悪くないし、こんな組み合わせも有るのだと驚いたが、沢山食べるとどちらも飽きそうだ。偶に食べるから良いという感じだ。基本はきんつばはきんつば、ロールケーキはロールケーキ、プリンはプリン、どら焼きはどら焼きで食べた方がやはり満足出来るのかもしれない。
続いて夕張メロンピュアゼリー プチゴールド。独特な柔らかさの食感のゼリーで、夕張メロンの完熟果肉を贅沢に使用したモノらしいが、正直美味しい甘さには感じなかった。私の口には合わない様だ。しかし、凍らせてシャーベット状にするとなかなか美味。不思議だ。(画像4、ぷりんどらと共に撮影。手前が凍らせたモノで奥が普通に冷やしたモノ。)
北海道スイートポテト(画像5)。これも夕張メロンピュアゼリー プチゴールドと同じく北海道のモノである。大自然の恩恵からか食べ物に関してはやはり北海道は種類が豊富である。
甘過ぎず後を引く味で、嫁が今回最も気に入った品でもある。しかし正統派な菓子で、余りコメントしようが無い。
最後は元祖きびだんご。(画像6)
私はきびだんごというモノがどんなモノなのかよく分かっていなかった為、今回購入を決めた。桃太郎の舞台と言われる岡山県でも元祖と言われているのがこの廣榮堂本舗らしい。
これまで、良く食べた駄菓子にきびだんごが有ったが‥オブラートに包まれた細長い形状の団子で、岡山産でも無く特にきびだんごと呼称出来る様な特徴も見い出せなかった。尤も、きびだんごが何たるかを理解していないという事が大きい。
と言う訳で、きびだんごについて調べてみた。
きびだんごを変換すると吉備団子となる。吉備は昔の岡山県周辺の地名であり、桃太郎の物語の元になったと言われる吉備津彦命の名にも吉備が使われている。
つまり吉備の国の団子が吉備団子となる。どんな団子だろうと吉備で作られた団子で有れば吉備団子には違い無い。
そしてもうひとつが「黍」を用いた団子、即ち黍団子である。
黍は五穀のひとつのイネ科の穀物で、粉にして団子を作る事も出来る。
簡単に言うと黍を使った団子も吉備で作られた団子もきびだんごである。
但し、現在の吉備団子の元となった団子が作られたのは、安政3年でこの廣榮堂本舗が発祥らしいが、実際に伝承で桃太郎が持っていた団子は黍団子との事。この廣榮堂本舗の吉備団子は、餅米に少量の黍粉を混ぜて作っている様だ。一応黍も吉備も満たしたそういう意味では完全なきびだんごである。
元祖きびだんごはその安政3年からの伝統を受け継いだ団子と言える。(尚、駄菓子のきびだんごには当然黍も使用されていない。)
初めて食べた本当のきびだんごは素朴な味だった。(困った事に口に馴染んでいる駄菓子のきびだんごの方が美味しく感じる。)ほんのりとした甘みに程良い柔らかさのモチモチとした食感は悪く無い。
廣榮堂本舗では黍粉で作った黍団子も販売しているらしいので何れはこちらも食べてみたいと思う。
様々な菓子を楽しんだこの数日であった。