さて、「時計43」の投稿で、私の愛用時計のひとつである「TRADITION 7027」をOHに出した事を述べたが、調度この日、OHから返ってきたのだ。(画像1、Breguetのロングスカーフをバックに「Dominique France」製タイとブレゲ針デザインの社章をストラップに取り付けたTRADITION 7027の写真。)
思った以上に早い対応だった。2ヶ月から3ヶ月位は覚悟していたのだが、1ヶ月程度で戻ってきたのは正直驚いた。最近はBregeutを含め「SWATCH GROUP」全体が国内でのメンテナンス体制を強化している様だ。一時期はかなり評判が悪かったが、私個人としては悪い印象は特に無い。(嫁の「CLASSIQUE 8067」のOHについては「時計33」の投稿参照。)寧ろ高評価と言える。
そのOHは、ケースまで綺麗に磨かれている様だ。BreguetのOHは基本的にコンプリートサービスでケース研磨も含めたモノとなっているらしい。
ケースを研磨すると瑕も目立たなくなり綺麗な状態に戻るのだが、当然ながら削っている事になる為、歪みやケース痩せという事にも繋がる。個人的にはケースの研磨はOH2~3回に一度位で良いのではないかと思う。(一応、ケースの交換も可能らしいが‥)
TRADITION 7027は表面・背面どちらからもムーブメントが見える時計なので、そういう意味でも安心だった。ミスした部分を隠す事が殆ど不可能なのだ。(画像2、背面側。)
ケース内に瑕や埃等は見当たらない。OH前と変わらず美しい。(画像3、表面側拡大。)
因みに、TRADITION 7027のOH価格は、「シンプルな手巻き」という括りで、弟の「CLASSIQUE 5907」等と同じBreguetで一番安価な価格となっているのが有難かった。嫁のCLASSIQUE 8067の方がパワーリザーブインジケーターが無くても「シンプルな自動巻き」 という括りとなるので高くなる。
機械式時計は、手巻きより自動巻きの方が価格だけでなくOH代も高くなるのだ。
因みにコンプリケーション(複雑機構)が加わったモデルになるとOHの価格は一気に上昇する。場合に因っては本国送りとなり、送料や見積もり料等も取られる事になってしまう。
本来、機械式時計を趣味とするならOHの費用等は気にすべきでは無いのだが、それでも安いに越した事はない。
肝心のOHの調整も満足の出来るモノだった。
歩度は以下の通りで、
FULL WIND(50h)振動数21600bph
縦置き 3時下位置 日差+11 テンプ振り角273°
縦置き 3時上位置 日差+ 8 テンプ振り角261°
縦置き 12時下位置 日差+ 8 テンプ振り角278°
平置き 文字盤上位置 日差+12 テンプ振り角296°
平置き 文字盤下位置 日差+11 テンプ振り角300°
と、全体的に進み気味だが、姿勢差が4秒以内というのはなかなか素晴らしい。今まで記録したTRADITION 7027の中でもトップクラスである。(調整直後なので当たり前なのだが。)
序に、購入依頼ずっと使っており随分と汚れていたレザーストラップを今回のOHに合わせて新しいモノに交換。今回も純正のストラップにした。尚、Breguetの純生ストラップは「Camille Fournet」製との事。
新品同様になったTRADITION 7027を眺めるのは何だか新鮮な気持ちだ。これからも相棒として末永く同じ時間を刻んで行きたいものだ。