1981年、軽自動車である同社の「CITY」のトランクルームに積載出来る原動機付自転車として開発された。
全長118.5cm、重量42圓犯鷯錣縫灰鵐僖ト且つ軽量で、ハンドル、シート、ステップはボディ内に収納出来、右倒しにしても燃料等が漏れない設計の所謂折り畳みオートバイである。
CITYで移動したレジャー先での自由な移動手段をコンセプトとしている。
そのサイズから乗っている姿は非常にコミカルに見えるが、独特なデザインと使い勝手の良い性能から、今尚根強い人気を誇る。因みに発売当時は売上げが伸びず、生産期間は5年と短かった様だ。
そんな個性的なMOTOCOMPOは、漫画等でも登場する事が有る。
作品で有名なのは「藤島康介」の「逮捕しちゃうぞ」だが、富山県民からすると「藤谷みつる」の「フロ屋のおきて」も忘れてはならない。(他「バイキッズ!」や「ふおんコネクト!」、「セイクリッドセブン」等にも登場しているらしい。)
フロ屋のおきては、現在話題の「ヤマザキマリ」作「テルマエ・ロマエ」と同様に銭湯を舞台にした漫画である。第1巻は平成3年に発売、今から約20年も前の作品だ。台詞は富山弁ばかりで内容も富山県民にしか解らない様なローカルネタ(当時放映されていた県内の小学生が解答する人気クイズ番組「ビバ!クイズ」等も登場。)も豊富という一風変わった作品である。このフロ屋のおきてに登場する和菓子屋の息子とその友人達がMOTOCOMPOに乗っている。
尚、藤谷みつるの実際の体験を基にしたらしいので、和菓子屋の息子達は本当にMOTOCOMPOに乗っていたのかもしれない。(現在藤谷みつるは、実家の銭湯の経営を引き継いだとか‥)
さて、MOTOCOMPOが登場して約30年、その進化版が遂に登場するかもしれない。
それがコンセプトモデルが発表された「motor compo」である。(画像2、3。画像2は斜め方向からのビュー、画像3は真横からからのビュー。)
以前このブログで取り上げた「YikeBike」(同名の投稿参照)の様なEVの2輪車だが、YikeBikeが(現在公道が走行出来ない)パーソナルモビリティなのに対して、motor compoは(ちゃんとナンバーを所得出来る公道走行可能な)原動機付自転車(として開発中)である。
そのスタイルは確かにMOTOCOMPOを彷彿とさせるが、かなり近未来的なエクステリアだ。
全長930×489×957mmと更に小型となっており、(液体のバッテリーや燃料を必要としない故)置き方も自由だと思われる。(画像4)
MOTOCOMPOがCITYに積載出来た様に、motor compoも「MICRO COMMUTER CONCEPT」という電動コミューター(マイクロカー)に積載出来る様設計されている点も過去を踏襲しており好感が持てる。
またバッテリーは電源として様々な面で利用出来る様になっているのも良い。
重量や最高速度、最大走行距離、充電時間等は不明だが、これらが十分なスペックであれば、本気で欲しいと思う。コンセプトモデルで終わらず、何とか商品化して貰いたいものだ。更に価格だが、MOTOCOMPOが当時\80,000だったのだから10万円位なら最高だ。(実際には多分20万円弱位になるのではないかと予想する。)尤も、程度の良いMOTOCOMPOでも良いのだが‥