購入した「ZEBRA」の「SHARBO X」。(画像1、外箱及び飾り箱。)
汎用性を考えたらこれ以上は無いと思う。
前回も簡単に述べたが、軸は現在凡そ30種類。メカニカルペンシル機構は0.3mm、0.5mm、0.7mmの3種類。
そして油性ボールペンは0.7mmが黒、赤、青、緑、セピア、ボルドー、エバーグリーン、ブルーブラック、蛍光ピンク、蛍光ライトグリーンの計10種類。1.0mmは蛍光の2色を除いた8種類がラインナップ。
ジェルタイプは0.4mmと0.5mmそれぞれにブラック、ロイヤルブルー、カーマインレッド、エメラルドグリーン、セピア、ボルドー、エバーグリーン、ブルーブラック、マンダリンオレンジの9色展開。更に0.7mmに蛍光マゼンダが在る。
太さやカラーがかなり自由に選べる為、カスタマイズが楽しい。
私が購入したモノはメカニカルペンシル機構+3種のリフィルを組み込むタイプである。(他にメカニカルペンシル機構+2種のリフィルのモデルも有る。)
何を選択するかはかなり迷ったが‥
軸は、店頭に置いてあったSHABO Xで一番高価な\10,500のモノを選んだ。カラーはブラック。
メカニカルペンシル機構は0.5mm、リフィルは油性0.7mmの黒、ジェルタイプ0.4mmのカーマインレッドを選択。非常にベーシックとも言える面白みに欠ける選択だが仕事用(しかも外出時に使用する予定)なので仕方無い。
後一つだが‥思い切った選択をしてみた。スタイラスである。
要するに「NINTENDO DS」等にも装備されているタッチペンの事だ。
正直NINTENDO DSのタッチペンは本体に収まる様に作られている為、細過ぎて使い難かったが、こういった実際のペンタイプのモノを使うとかなり樂に入力が可能になる。但し最近流行のスマートフォン等はスタイラスでは入力が出来ない。(反応しない。)出来れば全て対応して欲しいものた。
画像2は軸本体と選んだリフィル等である。
組立は非常に簡単。軸を回して下軸を外し、上軸にそれぞれを差し込んでいくだけである。予想通り、ひとつだけ飛び出ている所にメカニカルペンシル機構を装着する。後はリフィル(及びスタイラス)となる。結構奥まで差し込む必要が有る。(画像3~5。画像3は下軸を外した状態、画像4はリフィルを装着する部分の拡大、画像5は各リフィルを装着した状態。)
全て装着したら下軸を上軸に取り付けて完成。簡単だ。(画像6)
さて使ってみての感想だが‥
まず外観は一番高価なモデルにも拘らず安っぽい。正直、CARAN d'ACHEのEcridor Collection Chevron Fix pencilや「FABER-CASTELL」のローラーボール「GUILLOCHE CHEVRON」に較べるとかなり見劣りする。質感の問題なのだろうか?勿論SHARBO Xの中では一番マシな部類だが。
唯、クリップはバネ式になっていたり、天冠を外すと消しゴムが現れたり(画像7)と頑張ってはいると思う。
リフィルに関しては特に問題無く、良好な筆記が可能だ。
こういったマルチペンの場合、結構メカニカルペンシル機構の故障が多いのだが、SHABO Xの場合、その部分自体を交換出来るので末永く使う事が出来そうだ。
また、マルチペンの場合は、筆記する最にペン先と軸に隙間が有り微妙に動くのが気になるが、SHARBO Xはそれ程気にならなかった。
しかし、ファンクションセレクト機構がイマイチである。軸のリング部に90°毎ラインが引いてあり、その位置にクリップを合わせるとそれぞれのペンが先端から出てくる仕組みなのだが、そのラインに「合わさった」という手応えが殆ど無い。つまり完全に先端が出ていない状態の場合が有る。
同様に、90°毎にペンが出たり引っ込んだりする為、先端が出ていない所謂使用していない状態というのが、調度90°と90°の間となる。これまた明確なポジションが無い。ノック式のマルチペンならリセットボタン(或いは、他のペンを中途半端にノックすると)で全てが中に戻るが、SHARBO Xの場合は引っ込んでいる状態で軸を回すのを止めなければならない。何かの拍子で僅かに軸が回転しただけで先端が急に出たり引っ込んだりする事も在り得る。
出来ればこの部分はカッチリとした手応えを持って作って欲しかった。
仕方無く購入してしまったという事も有るが、このように満足というレベルまででは無かった。しかし永く使えるペンには違いない。
もし質感を更に向上させ、更に機構も見直された新しいSHARBO Xが発売されたなら軸を買い替える事も考えよう。リフィルやメカニカルペンシル機構はそのまま使えるのだからそういった交換も有りだと思う。