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27日、今シーズン最後になるかもしれないと思い、スキー場に行って来た。
前日に結構雪が降った様で、20cm程一晩で積もったという情報が有ったのだ。
天気も、青空が見えている。かなり良いゲレンデコンディションだろうと期待して立山山麓スキー場に向かった。

時間を確認すると間も無く11時であった。(画像1)
‥おや?「PATEK PHILIPPE」の「Nautilus 5712/1A」が私の腕に有った。
言うまでも無くこのNautilus 5712/1Aは機械式時計である。普段スキーには「kissmark」のクォーツ時計「KM-6A529」(「時計28」の投稿参照)又は、通常の使用の延長で「SEIKO」の「SUS 6M26」(「時計」の投稿参照)を主に使用している。

基本的には実用はクォーツ時計、趣味は機械式時計と考えている私だが、このNautilus 5712/1Aに関しては機械式時計ながらスポーツウォッチなので結構ラフに扱っているのだ。ジョギングをする際等にも使用したりと簡単なスポーツやレジャーなら遠慮無く使う様心掛けている。
その方が(私にとって)高級な時計と共に過ごす時間が贅沢に感じられる。
しかし、流石にスキー場で使う事になるとは‥全く気付いていなかった。正直、スキー等は機械式時計には悪い影響しかない。
まずは衝撃。転倒等でかなりの衝撃が発生する。当然腕にも大きな負荷が掛かる事が有る。精密な部品で動く機械式時計は衝撃でテン真や歯車のホゾが外れて故障する危険が大きい。当然パーツが破損するという場合も有るだろう。
そして湿気。雪は解けると水に為る。錆の原因とも言える水分は時計には天敵だ。それに温度差。室内とスキー場、また山頂付近と山麓付近でもかなり気温に差が出る。こういった場合、結露する危険が有る。
最後にスキーのエッジ。一種の太い剃刀の様なモノである。こんなモノで時計を擦ってしまうとキズという位では済まないだろう。

‥解ってはいたが、もうスキー場まで来てしまったので手遅れ。折角なのでNautilus 5712/1Aの耐久テストも兼ねてそのまま使用する事にした。

さて一発目、気持ち良く斜面を降り始めたら、いきなり前方に吹っ飛ぶ。早速時計(と身体)にとんでもない衝撃を与えてしまった。圧雪斜面かと思って滑っていたら、下は全く圧雪されてない状態だった。スキーボードの最大の欠点だが、突然の深雪は、ノーズが刺さり前のめりに転倒する事になる。
いつも思うが2月末位から立山山麓スキー場は圧雪が甘い。これでは怪我をする人も増えると思う。もっと考えて欲しいものだ。

時計を見るとバックルが外れていた。元々「時計25」の投稿で述べた通りNautilus 5712/1Aはバックルが外れやすかったのだが、日常生活ではそれ程気にならなくなっていた。(「時計34」の投稿参照)
その後、何度かやはり滑走中にバックルが外れるという事が起こった。そして何度も派手に転倒した。

暫く滑っていると山頂付近ではガスが掛かって見通しが悪い状態になってきた。実はこの日のゲレンデコンディションは悪かった様だ‥完全に読み間違いだ。
ガスが多少晴れた(画像2、まだ薄らとガスが掛かっている。)ので再び時計を確認すると時間は1時40分位を回った所だった。折角なので少々無謀な写真に挑戦してみた。
スキー板のビンディング上に置いたり(画像3)、雪上に置いたり(画像4)と時計に負担を強いる。
だが流石PATEK PHILIPPE。今日位の酷使では時計に影響は無かった。(バックルは問題だが。)
本来時計は、気温が低い場合は歩度が進み気味になり、若干早くなる傾向が有るが、それも見て解る程では無かった。

過酷な環境の中頑張ってくれたNautilus 5712/1A。それでも今後はやはりクォーツ(若しくは購入したならダイバーズウォッチクラス)にしようと改めて思った。

今年は雪がまだ降るらしいのでもう少しゲレンデを楽しめるかもしれない。