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巷では、環境問題等の為、自転車等の移動手段が見直されている。当然自動車に関しても低燃費化は勿論、排出ガスのクリーン化、更にはハイブリッドやEVと言った開発も進んでいるのは皆も御存知の筈だ。

そして最近、自転車等に代わる新しいシティコミューターとして注目されているのがEVを用いたパーソナルモビリティである。有名な処では「SEGWAY®PT(Personal Transporter)」等だ。

しかし、(特に日本では)SEGWAY®PTが殆ど普及していないのが現状である。理由はいくつも有る。まず乗り熟すのが難しいらしいという事。そして、日本では道路交通法上、公道を走行出来ないという大きな問題が有る。更には価格も現在で\748,000とかなり高価であり、近距離の移動の為だけに購入するメリットが少ない。
その後は「SOLOWHEEL」等様々なモビリティが開発された。(日本でも開発は進んでいる。)

そんな中、非常に私の目を惹いたのが今回紹介する「YikeBike」である。
性能云々よりまずそのデザインを見て貰いたい。(画像1)
SFから抜け出したかの様な近未来的なフォルムの2輪車で、立ち座りの様な感じで乗車するEVモビリティだ。
最大の特徴は折り畳む事が可能という点。後輪も前輪に空いた穴に収まる等、非常に考えられた畳み方で2輪をスタイリッシュ且つコンパクトに収納する事が出来る。(画像2)
続いて、http://www.youtube.com/watch?v=X813eTuZJkc&feature=player_embedded より動画を御覧頂きたい。この動画でYikeBikeがどんな乗り物か理解出来るだろう。右手のハンドルがアクセル、左手のハンドルがブレーキとなる。

気になるスペックだが、
まず最高速度は23km/h。それ程早くは無い。因みにSEGWAY®PTで20km/h、SOLOWHEELで16km/hなのでEVパーソナルモビリティの中では早い方だろうか。
走続可能距離は約10kmと少々心許無い。SEGWAY®PTは最大39km、SOLOWHEELは約20kmとの事なので、これらに較べると随分と劣る。これは改善して貰いたい点だ。個人的には往復分を考えると1回の充填で30km程度は走行可能にして貰たいと思う。(予備バッテリーを併用する事で30km前後は走行出来るとの事だが、約2kgのバッテリーをリュックサックで背負って移動する必要が有るのが‥)
その他の特徴としては、重量(体重)100kgまで乗車可能で、折り畳み完了まで約15秒。LEDのライトを備える。バッテリーはリチウムイオン充電池で120分で充電完了。

さて、もう一つ重要なのが折り畳みという事で重量である。
このYikeBikeは「Carbon(カーボンモデル)」と「Fusion(アルミニウムモデル)」の2タイプが発表されており、Carbonは10.8kg、Fusionは14kgである。当然この軽さは素材の違いに因るモノで、Carbonの方がその分価格も高くなる。決して軽いという訳でも無いが持ち運びに支障が有る程でも無い。(一応現在のEVの折り畳み式モビリティではトップクラスである。)
Fusionはカラーも豊富で、シルバー、ホワイト、グリーン、ブルーから選ぶ事が出来る。(画像3、手前側はCarbon、奥側はFusion。)

既にヨーロッパでは販売が開始されており、日本でも発売が決定した。(但し、SEGWAY®PT等と同様やはり公道の走行が認められていない。日本は対応が遅過ぎる。こういった処から早く法を改正すべきなのだが‥)
その気になる価格はCarbonが\417,900、Fusionが\239,400。多少重くはなるがFusionの価格はかなり現実味が有ると思う。(スタンドやキャリーバッグ、予備バッテリー、急速充電器等のアクセサリーも別途販売されている。)

今は残念ながら唯のトイでしかないが、何れYikeBikeで職場に向かう、そんな未来を得る事が出来るかもしれない。
願わくは、早急に公道走行の認可を!