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私は余りTVを見ない。家ではPCとゲーム用のディスプレイが有れば事足りる。
その為「NHK」を見る事は家では無い。が、偶々家以外で見たNHKの番組でなかなか興味深いモノが有った。

それが「地球イチバン」という番組である。
私達の日頃の暮らしから懸離れた、”地球でイチバン○○な地”を体感し、”目から鱗”のチエと常識を発見する、紀行エンターテインメント番組!!らしい。

私にとっては、内容としては面白そうだが、態々見る事も無さそうな番組という印象だが、その偶々見た時の内容が「ダイヤモンド地球イチバンの街」だったのだ。

知っての通り、私は宝飾、宝石がかなり好きである。時計同様宝飾品を見に行く事も多い。珍しくTVに釘付けになってしまった。

TVでは世界のダイヤモンドの取引の中心であるベルギーのアントワープについて述べられていた。当然ながら私はアントワープがダイヤモンド街という事を知っていたが、現地を訪れた事も無ければ取引を見た事も無い。

取引所のセキュリティやダイヤモンドに係るビジネス等、普段知る事が出来ない様な内容が解りなかなか勉強になった。

さて、これだけなら別に態々ブログに投稿しようとは思わなかった。投稿しようと思った理由がガブリエル・トルコフスキー氏が登場したからである。(番組ではガビー・トルコウスキーと呼称)
ガブリエル・トルコフスキー氏は、現在の最高のダイヤモンドカッター(研磨師)と言われている。世界最大最高品質ダイヤモンドと言われる「センティナリー・ダイヤモンド」(画像1)の研磨を行った(総指揮を取った)のもトルコフスキー氏である。世界最大のカットダイヤモンドである「ザ・ゴールデン・ジュビリー」(画像2)も彼の手に由ってカットされた。
またトルコフスキー家は、代々ダイヤモンドのカットに携わっており中でも58面のファセットを持つラウンド・ブリリアント・カットを発明した4代目のマルセル・トルコフスキーが有名である。(ガブリエル・トルコフスキーは6代目)

因みに番組では述べられなかったが、世界3大ダイヤモンドカッターと言われるブランドが有る。「ROYAL ASSCHER」、「THE LAZARE DIAMOND」、「MONNICKENDAM」である。唯、個人のカッターとなるとガブリエル・トルコフスキーが今はトップだと思う。

まさか、独立時計師のフィリップ・デュフォー氏やアントワーヌ・プレジウソ氏だけでなく、ダイヤモンド・カッターのガブリエル・トルコフスキー氏までがTVで登場するとは思わなかった。(それが今回取り上げた理由である。)

実は、私の行き着けの某宝飾時計店ではトルコフスキー氏のダイヤモンドを取り扱っており、また私がこの店に立ち寄る様になる以前、トルコフスキー氏が来場されていたと聞いた。何でも、その時にダイヤモンドの原石を購入した客に合わせたカットをしてくれたとか!羨ましい限りだ。
今ではコレクションとして「Gabi S.Tolkowsky COLLECTION」を展開している。(日本には無いが、「TOLKOWSKY」というダイヤモンドブランドも存在している。世界3大ダイヤモンドカッターブランドの様な扱いだろう。)
105面カットというガブリエル・トルコフスキーオリジナルのトリプル・ブリリアント・カットが施されている。(他のブランドでは144面カットというモノも有る。但し、ファセットが多いのが良いという訳では無い。)

私も余裕が有れば、小さなダイヤモンドでも良いので、ガブリエル・トルコフスキー氏の手掛けたダイヤモンドが欲しくなった。全く悪い番組だ。