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「万年筆4」の投稿で、漸く「VISCONTI」の純正インクボトル「INCHIOSTRO STILOGRAFICO」の「Seppia(セピア)」を入手し、やっとまともに使い始めたところであったVISCONTIの万年筆「Divina Proporzione Silver」。

しかし、全然使っていないにも拘わらず、不具合が発生してしまった。

「万年筆3 その2」の投稿で、細部には仕上げの粗さ(甘さ)も目立ち、エッジの立ち具合や均一性等はやはり日本やドイツの品より劣る様に感じると述べた。

Divina Proporzione Silverは、黄金比に基づいてデザインされており、軸とキャップは正五角形を144°捩じった形状となっているのだが、その正五角形の頂点にはSV925のスターリングシルバーのプレートが埋め込まれている。
このシルバーが木目調の軸の中に輝く螺旋として強い存在感を示しているのだが、この部分も購入時から作りが粗いと感じていた。

全体が均一で無く、場所に因っては、指にプレートが引っかかる様な箇所が有ったのだ。本来なら、大半の部分の様に、プレートと(木目調の)セルロイドと高さを一定にして滑らかに仕上げなくてはならない。しかし、指に引っかかるという事は、微妙にプレートが高い部分が有るという事である。

まあ、イタリアらしいと言う事で、余り気にしない様にしていたのだが‥そうも言っていられなくなった。今回発生した不具合は、ズバリそのキャップ部分のプレートが剥がれてきたのである。
(幸いにも、万年筆の主たる「書く」という事については全く問題は無い。)

画像1が全体の写真、画像2が異常の無い部分の拡大写真、画像3が剥がれてきた部分の拡大写真である。
本来なら画像2の様に螺旋に合せて綺麗にプレートが密着しており、手で触っても滑らかなのだが、画像3はプレートの端が浮いてきているのが判る。触ると引っかかりが有り、下手をすると剥がれそうな危うい感じだ。

さて、「万年筆3 (オークション7)」の投稿で述べた様に、困った事に、Divina Proporzione Silverはオークションで落札した品である。
更にVISCONTIは「万年筆4」の投稿で述べた通り、代理店にも色々と有る様で、現在の日本の正規代理店も不明。インクの購入さえ苦労したが、修理ともなると見当も付かない。(金額も不安だ。)

これ位なら接着剤でも使えば簡単に直るのだが、個人的にはやはり正しいルートで正しい手順で直して貰いたいと思う。

改めて、オークション(更には正規代理店購入以外)の弊害を思い知った。やはりこういった事を覚悟した上で買うべきだろう。
Divina Proporzione Silverも何時修理出来るのやら‥