「万年筆3 その1~その4」の投稿で紹介した、新しく加わった万年筆なのだが、「万年筆3 その4」の投稿で述べた通り、Divina Proporzione Silverには、セピアやブラウン、又はグレーの様な色のインクが似合うと考え、VISCONTIのボトルインク「INCHIOSTRO STILOGRAFICO」のセピアを探していたのだが、代理店の問題も有るらしくなかなか入手する事が出来なかった。
しかし、先日漸くINCHIOSTRO STILOGRAFICOの「Seppia(セピア)」を入手。「万年筆3 その4」の投稿以来出番をずっと待っていた、Divina Proporzione Silverを再び手にしたのだった。
旧ボトルとの比較をしてみた。(画像1~3)左が旧ボトルの「Nero(ブラック)」、右が新ボトルのセピアである。
画像1が外箱。外箱に関しては旧ボトルの方が圧倒的に良く出来ている。見た目も旧ボトルの方が高級感が有る。新ボトルの外箱は、台座が円型、そして蓋となる透明なカバーが八角柱という収納にも少々適さない奇妙な形である。
画像2のボトル自体は、好みが有るだろう。新ボトルの方が凝った作りだが、旧ボトルのシンプル且つスマートなデザインも良い。
しかし、画像3の様に上面から見た場合は、新ボトルの方が良い様に思う。旧ボトルはVISCONTIと書かれたリング状の紙(鉄製のプレートか?)を貼り付けているのだが、その紙自体が直ぐに剥がれてしまう。対して新ボトルはボトルに印字してあるので剥がれる事は無いだろう。因みに我が家に有るもう一つのくINCHIOSTRO STILOGRAFICOである「Turchese(ターコイズ)」は旧ボトルだが上面のVISCONTIの文字は印字である。(「万年筆3 その4」の投稿参照)
さて、Divina Proporzione Silverで採用しているPUSH & PULL TOUCHDOWN(プランジャー)方式でのインク交換だが、結局綺麗にインクを抜く方法が解らなかった。
何度もインクをPUSH & PULL TOUCHDOWNしながら抜き、その後、微温湯をPUSH & PULL TOUCHDOWNしながら内部を出来る限り洗浄するも、完全には綺麗にならなかった。
諦めて、この状態でINCHIOSTRO STILOGRAFICOのセピアを吸入する。
CARAN d'ACHEのボトルインクでは底が浅く吸入し難かったが、VISCONTIのボトルインクは、難なく吸入する事が出来た。
VISCONTIはプランジャー方式を採用している万年筆を多く販売している為、プランジャー方式でも吸入し易い形状としてこのボトル形状(新旧問わず)を採用しているという事である。
書いてみた印象はもう少し淡い感じの色の方がより良い雰囲気かと感じた。勿論、Divina Proporzione Silverに合わせた場合の感想であり、このインク自体の色が良くないという意味では無い。
このままでも全く悪く無いし、想像していた通り、似合う色には間違い無い。しかし、欲を言えばDivina Proporzione Silverのボディのマーブルの濃淡の様な雰囲気がもっと出れば、更に似合う様な気がしたのだ。
また、稚拙な文字で申し訳無いが、一応色の参考に書いてみた文字が画像4である。使用した万年筆とインクも併せて写した。
最後に「万年筆3 その4」の投稿で述べた通り、現在「MONTBLANC」の「Franz Kafka(フランツ・カフカ)」に「CARAN d'ACHE」の「Maison de Haute Ecriture」シリーズのボトルインク「Sunset」を入れて使用している。
なかなか怪しげなこの組み合わせも気に入っている。