元々私も興味が有ったのだが、購入までは至っていなかった。しかし手軽で、まったりとプレイ出来るという事やそこそこ楽しめるというピーチ師範代のレビューも有り、「MONSTER HUNTER FRONTIER ONLINE」(以降MHF)の合間に楽しむには良いのではないかと思って購入。先日クリアした。
はっきり言ってMHFの合間のプレイに本当に調度良かった。
MHFは、PCのオンラインゲームで有り、リアルタイムなアクションゲームだ。結構真剣にプレイする事も求められる、なかなか緊張するゲームとも言える。
対して「NINTENDO DS」(以降DS)のゲームであるACは、ノベル系のアドベンチャーゲームで、布団等に寝転んで読み進めていく様な感じの、ちょっとばかり頭を使うゲームである。読書に近くMHFの様な緊張感とは無縁でリラックスしながら楽しめる。
がっつりと仲間とMHFで狩りをし、寝る前や空いた時間にACを進めるという、時間を過ごしてきた。
【2つの事件】
1948年、アメリカ西海岸の沖合い数十マイルに浮かぶ小さな島でそこに住む資産家の一家に、痛ましい事件が起きた。
やがて、その事件は噂となって対岸の人々に伝わり、いつしか島は、血塗られたエドワード家の島、「ブラッド・エドワード島」と呼ばれるようになっていた。
1994年、シアトル郊外。
生体認証の研究者リチャード・ロビンズと記憶の研究者サヨコ・ロビンズ夫妻の間に女の子が生まれ、
アシュレイと名付けられた。
アシュレイは両親の愛を受け健やかに成長していったが、彼女が3歳の誕生日の夜、ロビンズ家に何者かが押し入り、悲劇が起きた。
そして事件は未解決のまま、11年の時が流れていった。
【2つの記憶】
アシュレイは黒い瞳が印象的な13歳の少女に成長していた。
両親は3歳のときに事故で亡くなったと聞かされ、おばのジェシカと2人で暮らしている。
アシュレイはよく同じ夢を見た。
それは幼いアシュレイがどこか暗いところで泣きつかれて眠っている夢で誰かが扉を開けて入ってくるのだが、アシュレイがその誰かの手に触れたとたん、夢はいつもそこで冷めてしまうのだった。
そのゴーストの少年は、ブラッド・エドワード島で誰かを待っていた。
彼の名前は、ディー。
ディーは天国に行くことができず、ひとりさまよい続けていた。
ディーの願いは、失われた生前の記憶を蘇らせること。
自分が誰だったのか、なぜ死んだのか、それがわからなかったのだ。
ディーは信じていた。いつかこの島に誰かが現れ、自分の記憶を取り戻してくれることを。
ある日、もうすぐ14歳の誕生日を迎える少女・アシュレイのもとに、1通の手紙とDASと書かれた小型の機械が届く。それは、死んだと思っていたアシュレイの父、リチャードからのものであった。アシュレイは、その手紙に導かれ、リチャードが待っていると記されていた地、血塗られたエドワード家の孤島「ブラッド・エドワード島」へ向かうことになる。
・・という処から物語が始まる。
「さわれる推理小説」と銘打たれた作品だが、ACははっきり言うと推理小説(犯人を証拠から予想していく様なモノ)では無い。どちらかというとパズルや謎解きがメインである。これは個人的には少々がっかりだった。
しかし、DSの為に作られたゲームで、タッチペン等のDSの機能を存分に使いながら謎を解いていくのは、頑張って考えたのだと思った。
結局殺人事件としては、対したストーリー性も驚きも何も無く、物語が進むにつれて淡々と進行(明らかになっていく)するだけだった。(しかも、別にその事件に大きな秘密が有った訳では無かった。)
つまりDS機能を盛り込んだ謎解きゲームだと思えば良い。ちょっとした頭の体操ゲームという感じだ。
しかし、それでも結構記憶を遡ったり、DSの機能を思い出したりとなかなかに楽しめたと思う。まさに寝る前にピッタリである。因みに、続編である「アナザーコード:R 記憶の扉」が「Wii」から出ているがこちらはプレイするか迷っている。(ストーリーに大きな繋がりは無いらしい。)
物足りなさは有るが、DSというゲーム機を存分に堪能出来るゲームだと感じた。
これからは読書の秋である。秋の夜長にDSのアドベンチャーと言うのも有りではなかろうか。