折角携帯灰皿を持とうと思ったのだが、ひとつ大きな問題が有った。
自分が納得出来る様な携帯灰皿が無いのだ‥
私は、元来の喫煙者と言う訳では無く、元々「モノ」から入ってシガリロを嗜む様になった。
「限定商品8」の投稿で述べたが、「S.T. Dupont」のガスライター「007 JAMES BOND」を偶々見掛け購入してしまったのが切っ掛けだ。私は時計でも何でもそうだがモノは使ってこそだと思っているので、結局購入したライターを使う為に喫煙を初めた様なモノである。(只の馬鹿だが)
そして現在はシガリロにS.T. Dupontという組み合わせで紫煙を楽しんでいるのだが、なかなかこれらに似合い、完成度も高い携帯灰皿が見つからない。S.T. Dupontや私憧れの「CARAN d'ACHE」、そして喫煙具としても有名な「dunhill」等を探しても、家庭用の美しい灰皿は有れど携帯灰皿は存在しない。
まともな喫煙具(紳士用品)ブランドでは携帯灰皿を手掛けていないのかもしれない。(海外では、必要が無いのかもしれない。)簡単にS.T. Dupontで統一しようと考えていたのだが、当てが外れた。
そんな中、インターネットを徘徊し見つけたのが日本の「STEEL INC.」が展開する「CLAUSTRUM」という金属製小物ブランドの携帯灰皿「ASH-FLATTENER」である。(画像1)
薄く、分解が容易で、洗浄等のメンテナンス性に優れ、且つ思ったより細部までカッチリ感が有った。質感も価格を考えると素晴らしい。
デザインもシンプルで良かったのだが、特に気に入ったモノが「新世紀エヴァンゲリオン」とのコラボレーションの「NERV MODEL」である。(「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」をモチーフに、様々なブランドと協力したアイテムを展開するプロジェクト「RADIO EVA」の商品のひとつである。)画像2が表面、画像3が裏面、画像4が開いた状態、画像5が開いた状態の側面である。
この携帯性と使い勝手は本当に秀逸だが、薄過ぎる為、シガレットでも3本処分するのが限界。私の場合、「DANNEMANN」の「SWEETS FILTER」はシガレットサイズなので大丈夫だが、「PHILLIES」の「CIGARILLOS Cognac」は全く処分出来るサイズでは無く、「COHIBA」の「Club」でも厳しい。完成度には納得なのだが‥(シガレットでは十分オススメだ。尚、使用している様子は、http://www.youtube.com/watch?v=JVNW62yd62I&feature=player_embedded の動画で確認出来る。)
結局納得出来ず、次に購入したのがドイツのデザイナーズブランド「PHILIPPI」の「Slide Taschenaschenbecher」である。(画像6、使用時。)値段は非常に安価ながらもレスト(煙草を載せる箇所)が飛び出る作りは面白くデザインも悪く無いし鏡面に仕上げられ一見高級感も有る。しかし、細部の仕上げは非常に粗い。(因みに中国製らしい。)
画像7が携帯時、画像8が実際にシガリロをレストに置いた状態。
一旦使用してから再度使うとレストが飛び出るのに合わせて僅かに灰も飛び出す、レストのギミックの為のバネが剥き出し、本体とスライドする蓋の形状が適当過ぎで、歪んで隙間が生じているという欠点の方が目に付く。価格相応か‥
只、シガー(シガリロ)ではレストが有ると非常に有難いし、一応1本ならPHILLIESのシガリロも何とか処分出来る。
携帯性、利便性、そしてコスト面に置いて現在の携帯灰皿にはこれが限界なのかもしれない‥
取り敢えず、現状ではこの2つを携帯する事になりそうだ。