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某宝飾時計店にて「夢大陸オパールフェア」というイベントが開催されていたので足を運んだ。

オパールは日本では蛋白石とも呼ばれる虹色に輝く事で人気の石である。10月の誕生石にも選ばれている。
シリカ(二酸化ケイ素)の水和物で鉱物の中では珍しく、外部には結晶せず内部に極微細に結晶する潜晶質である。肉眼では非晶質と言っても過言では無い。
モース硬度は余り高く無く5~6で、コランダム系やダイヤモンド等に較べると少々デリケートな石だ。

オパールの種類は様々有るが、最もポピュラーな特徴としては、角度に因って色を変える「遊色効果」であろう。
虹を鉱物にしたかの様で、ゲーム「DRAGON QUEST」で登場した竜王の城に辿り着く為の必須アイテムである「虹の雫(にじのしずく)」が私の勝手なイメージではこのオパール(の様なモノ)なのである。
効果音と共に竜王の城へ続く「虹の橋」を掛ける事が出来る。(DRAGON QUESTの最重要アイテムであり、基本的にこのアイテムを入手する為冒険している。)

話は逸れたが、そんな美しい石を堪能してきた。
フロアには沢山のオパールジュエリーが展示されている。尚、オパールはジュエラーブランドがコレクションに用いる事が殆ど無い。理由は同じ様な色味、サイズ、形状のモノを探すのが非常に困難であり、同じサイズにするとしても、採れたオパールを大幅にカットせねばならず、非常に無駄が大きい。
つまり、採れたモノをそのまま用いる事こそがオパールの最も正しい宝飾品としてのスタイルと言える。その為一点物のジュエリーデザイナーに因る作品が殆どなのだ。

今回は原石の採掘体験という事で仄暗い洞窟(採掘場)を模したスペースで色んな石からオパールを探すイベントが開催されていた。沢山の石の中に水に付けると遊色効果を表すボルダ―オパールの原石が混じっている。見つけると小瓶に入れて土産として頂いた。(画像1)

また推定価格1億円という価値のオパールも展示されていた。(画像2、3。画像2は世界最大級の巨大な1枚モノ。画像3はカボションに磨かれたモノ。)画像2の巨大さにも驚いたが、特に画像3のブラックオパールの吸い込まれる様な輝きには感動させられた。
本当に一期一会の輝きを堪能出来た一日であった。

さてオパールはホワイト、ボルダー、ブラック、ライト、ファイアー、ウォーター‥様々な品種が有るが貴石として分けると大きく2つに分類される。プレシャスオパールという遊色効果を持つモノとコモンオパールという遊色効果を持たないオパールだ。
また産地によっても特色が有りメキシコではファイアーやウォーター、オーストラリアではブラック、ボルダー等が有名と言えるだろう。
基本的な価値だけなら、煌びやかで大きな遊色効果を持ち、青系では無く赤系の斑が大きいモノ、透明な部分に濁り等が少ないモノが上質で高価とされる。また、裏側の岩石が透けて見えない厚さや深みを持つ事も重要である。
しかし、私は、気に入った輝きを放つ石が一番だと思うのだ。個人的にはブルーの遊色効果のみのブラックオパールやウォーターオパールが好みだ。(余り価値の無い石の方が好み。)

そんな事を考えながら土産のボルダーオパールを眺めてみるのだった。