2005年から病院に通い続けて行っている、アレルゲンを常時接種して、その状態に身体を慣らして行く花粉症対策のひとつである「減感作療法」。(「花粉症1~3」の投稿参照)

私が聞いた中では、現在唯一の、花粉症の根本治療の可能性が有る療法だ。それ以外は一時的にアレルギー症状を抑える事は可能だが、花粉症の症状が治まる事は基本的に無い。(体質改善で恒久的に症状が治まる事は有るらしい。)
私はずっと皮下注射に因る投与だったが、現在は舌下に因る投与も試みられている様だ。

先日、病院に行った際に、これまで続けてどの程度の効果が有ったのか、また今後どれ位続ける必要が有るのか担当医に確認してみた。
採血をして出た結果、杉花粉によるアレルギー反応はやはり残っている。実際に今年も杉花粉の時期はやはり多少のくしゃみや目の痒み等を感じた。
しかし、「花粉症3」の投稿でも述べた通り、多少は減感作療法の効果で少しは楽になっているのかもしれない。(確証は全く無いが。)

採血では、杉花粉以外に、過去にも述べた「カモガヤ(鴨茅)」、そして「ブタクサ(豚草)」にアレルギー反応が有る事を再確認する。

そして担当医と、今後について話をする。
担当医曰く、減感作療法は、もう十分な効果を発揮している期間であり、これ以上は続けてもエビデンスが無く、無駄となる可能性が高いのではないか、という事だ。
取敢えず、一旦中断して様子を見る事となった。個人的には完治する事を目標にしていたのだが残念だ。

そして調度今の時期、辛い花粉症がカモガヤの花粉である。
減感作療法は、杉のみであったので、担当医にカモガヤやブタクサも出来るのか確認してみたが、こちらも残念ながら出来ないという回答だった。
個人的にはせめてカモガヤの花粉アレルギーをどうにかしたかったのだが‥

何故、出来ないのかと質問した所、現在主に花粉症として診断され、その症状に悩まされている者の大半が杉なので、杉花粉に対しての治療や研究は、比較的進んでおり、今回の様な減感作療法も可能という事だった。
しかし、カモガヤやブタクサ等は、杉程メジャーでは無く、当然私の様に完治を目指した治療をしたいと考える者自体が少ない。(アレルギー症状を持つ者は沢山存在するのだが)
そうなると当然、研究の優先順位は上がらず時間も費用も嵩む。杉に較べて研究するメリットが少ないという事だ。もし薬等が出来たとしてもそういった状況から必然的に高額になるであろうとの話だ。

結局、投与するカモガヤのアレルゲンが無いなら減感作療法は不可能なのだ。

これまで永い期間頑張ってきたが、花粉症の対策は中途半端なまま終わってしまいそうだ。暫くは抗アレルギー薬に頼るしか無いという事だろう‥