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「料理」の投稿で、私の愛用している包丁は、「ダマスカス鋼」の包丁(牛刀)と述べた。
美しい木目模様と確かな切れ味を持つ、「使いたくなる」包丁である。
まな板との相性で、切れ味が落ちてしまったので、一度だけダイヤモンドシャープナーで簡単に砥いだ。購入時同様、とはいかないがそこそこの切れ味を常に保っている。それでもいずれ玄人に綺麗に砥いで貰いたい。

さて、結婚して嫁用に購入した「PORSCHE DESIGN」の「TYPE301」の三徳包丁は、やはりダマスカス鋼の包丁に比べると切れ味が劣る。
またデザインは非常に格好良いのだが、嫁曰く、握り難いとの事。つまりそれ程使い易く無かったのだ。

結局、結婚してからは、嫁が基本的に台所に立つので、私のダマスカス鋼の包丁は結局嫁用になった。
嫁もこの包丁の切れ味にはかなり満足している。

私の包丁が無くなってしまったが、まあ確かに、独身時代に比べると、厨房に立つ事は殆ど無くなったのは事実である。が、それでもやはりモノ好きの私からするとMy包丁が欲しい。
男性は元来刃物好きである。工芸的なナイフや刀等も嫌いでは無いが、実用的では無い。(コレクションなら有りだと思う。)
そう言った点も考慮すると、やはり包丁が一番かと思う。

そして、あまり料理しなくなったにも係わらず、包丁を購入する事を決意。
左利きの私は、日本製の優れた切れ味を持つ片刃の和包丁より、両刃の洋包丁の方が使い易い。その為、これまでに選んだ包丁も全て両刃の洋包丁である。

日本製の刃物の切れ味が優れているのは世界でも有名である。そしてもうひとつ有名なのがドイツ、ゾーリンゲン。こちらも世界的な刃物の町として知られる。
その中で、皆が一度は聞いた事が有るブランドが「ZWILLING J.A. HENCKELS」であろう。

今回選んだのはこのZWILLING J.A. HENCKELSの包丁である。「TWIN Cermax MD」の三特包丁である。
画像1が外箱。
画像2が外箱から出した状態。内箱は、飾り箱となっていた。
画像3が飾り箱を開けた状態。綺麗に包丁が納まっている。

TWIN Cermax MDもダマスカス模様が浮かぶ美しい刃が特徴である。(画像4)通常の包丁より数段硬い硬度を誇るMC(マイクロカーバイト)スチールを中心に、素材の異なるステンレスを交互に24層重ね合わせた49層のMCダマスカス鋼の刃。
MCスチールは、普通のSSより粒子構造が整っており、切れ味に優れ、また耐久性にも優れているらしい。
切れ味は、個人的な感覚では、ダマスカス鋼の包丁と殆ど変わらない。(当然なのか、がっかりなのか・・)

TWIN Cermax MDはマイカルタ製のハンドルが美しいのも特徴である。(画像5)木目の様に美しく磨き上げられている。デザインもなかなか凝っており気に入っている。人間工学に基づいたというが、セクシーなラインである。

包丁としては、かなり良い出来だと思う。

ではこのTWIN Cermax MD、ドイツ・ゾーリンゲンの技術の粋を集めて作られたのかというと・・実は違う様だ。
ZWILLING J.A. HENCKELS本社はゾーリンゲンであるが、製造工場は世界にいくつか工場を持っている。

工場は、刃物で有名な都市に建設されており、その中でも、重要な工場が日本なのだ。
「居合刀」の投稿でも述べたが、岐阜県関市は世界有数の刃物の町である。このTWIN Cermax MDは、関市に有る「ZWILLING J.A. HENCKELS JAPAN」で製造されたモノらしい。ジャパンメイドだが、無論品質はゾーリンゲンで定めた規格をクリアしているモノである。ゾーリンゲンも認める関市という訳だ。

要するに今まで使っていたダマスカス鋼の包丁と同じ町で生まれた、同じダマスカス模様を持つ包丁を再び選んだと言う事である。(画像6、2つを並べてみた。)
切れ味が同等なのもむしろ当たり前だったのかもしれない。

これで、また偶に料理でもしようかという気になった。久しぶりに厨房に立ってみるとするか。