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2月末、「PATEK PHILIPPE」の「Nautilus 5712/1A」が不具合発生により、「PATEK PHILIPPE JAPAN」のサービスセンターに預けた事を述べた。

不具合は、「パワーリザーブインジケーターの残量が残っている状態なのに時計が停止する」という症状だった。それから暫くしてサービスセンターより封書が届いた。

「修理見積書送付のご案内」で、以下の内容が書かれていた。

拝啓、時下ますますご清栄のこととお喜び申しあげます。

さて、お預かりを致しました時計の修理見積書をお送りいたしますので、内容をご確認いただきますようお願いいたします。

修理見積のご承認もしくはキャンセルのご回答は書面にて承ります。お手数ではございますが、FAXもしくは郵送にてご返信いただけますようお願い申しあげます。見積りをキャンセルされた場合のキャンセル料は\13,650-(税込み)となりますのでご了承くださいませ。

なお、お預かりのお時計についてのお問い合わせの際は、『修理見積書』右上にございます弊社管理番号をお知らせ下さいます様、重ねてお願い申しあげます。敬具

との事だった。
キャンセル料?保障期間内では無いのか?

そして「修理見積書」に目を通すと、上記に書かれていた管理番号、そしてRef、ムーブメント、ケース、素材、受付日が記載されていた。

期間は目安で約7週間。金額は\0となっていた。
備考欄には、「測定器上の数値には異常が見られませんが、万全を期すためオーバーホールを行わせていただきます。保証期間内のため、無償です。ご返答の必要はございません。」とあった。

その下には、見積りを承認するかキャンセルするかを選択する欄が有ったが、×で消して有った。

結局、保障期間内なのでやはり無料だったのだが、キャンセル料とか、全員に同じ文面で書類を送付している為この様な事が余計な不信を抱く事になるのだ。
サービスセンターに送るという事は殆どが不具合なのだからもっと、客の立場に立った対応をして欲しいと思うのだが、そこはPATEK PHILIPPE、やはり「気に入らなければ使わなくて結構」、とでも言いたげだ。

そしてそれから約2ヶ月。(8週間か?)修理完了の封書がサービスセンターより届いた。
画像1が届いた状態。画像2がその中身である。
「修理明細書」(画像2参照)の備考欄には、「歯車にわずかなふれがあったため、オーバーホールにあわせ交換いたしました。ご不便をおかけし誠に申し訳ございませんでした。深くお詫び申し上げます。」との事。

詳しく確認してみると、4番車にふれ、つまり多少のがたつきが有り、偶に噛み合わせが悪くなった状態ではトルクの伝達が確実に行えず、ゼンマイの力が残っていても止まってしまったのではないかという見解であった。振ったりすると歯車が綺麗に噛み合った状態に戻ったりするのでそのまま綺麗に最後まで動く訳だ。流石に異常が解り難い筈である。

そして漸く手元に戻ってきた、Nautilus 5712/1A。何だか新鮮な気分だ。(因みにケースのキズはそのままで、研磨して綺麗なっているという事はいなかった。)
画像3が時計のケースバック。カラトラバ十字の保護シールが貼られていた。その保護シールを剥がして、久々に拝んだNautilus 5712/1Aのムーブメント「Cal.240 PS IRM C LU」が画像4。やはりマイクロローターの薄型ムーブメントは面白い。画像5は修理完了を喜びつつ腕に装着した写真。

まだ帰ってきたばかりなので同じ不具合が発生するかどうかは解らないが、とりあえず原因が解って一安心だ。前回も述べたが、パワーリザーブインジケーターとシースルーバックには、機能面や機械式時計を楽しむという以外に、こういった不具合が解り易いという大きな恩恵が有った。皆も機械式時計の購入をされる場合には是非参考にして頂きたい。

また、あるSNSでは「SWATCH GROUP」のアフターサービスに大きな問題が有る事を提示していた。「Breguet」や「BLANCPAIN」で文字盤とムーブメントを固定している「足」が折れるという不具合が続けて発生したらしい。しかし、SWATCH GROUPのサービスセンターでは、全く話にならない対応をしたという話である。ここでは詳しくは述べないが、Breguetユーザーとしては不安であり残念な話であった。
顧客を大切にして欲しい。ブランド、特に時計は売りっ放しでは駄目なのだ。
安心して時計を楽しめる様に企業努力を頑張って頂きたい。