今回は、ジュエリーの「新作フェア」に併せて「2010 マイセン・コレクション」と称する「Meissen」の展示販売展も同時に開催されており、こちらが目当てであった。
「食器3」の投稿で述べたが、現在我が家では、Meissenの「Waves Relief(波の戯れ)」のティーカップとコーヒーカップを愛用している。染付の無いシンプルなモノで、Meissenの中でも最安価だ。しかし、純白なので使い勝手が非常に良い。クラシックな雰囲気だけでなくモダンな雰囲気にも対応出来るのだ。かなり御気に入りである。
今回は、古Meissenから現代Meissenまで様々なコレクションを展示販売するのでとても興味が有った。
会場は私の使っている様なシンプルなモノは一切無く、豪華絢爛という言葉が相応しい雰囲気だった。いや、有るには有るのだが・・我が家で使用中のWaves Reliefのコーヒーカップが今回商品を購入された方へのノベルティとしてプレゼントされるのだ。つまり唯で貰える。
展示品を見て回る。染付やレリーフ等の装飾を施された豪華なモノが並ぶ。(画像1)改めて、私の使っているモノは、その世界の最下層だと思い知った。
古・現代Meissen双方の柿右衛門写し(画像2、3)やシノワズリ(画像4)等を見る事が出来た。
やはり中国・日本の陶磁器に憧れを抱いて作られたからか、ジャポニズムやシノワズリによる作品が多々目に付く。
古Meissenでは、ザクセン、そしてドレスデンを代表するかの様なバロック・ロココ調の作品が多い。(画像5、6)また人形も数点有ったが、非常に緻密な作りで価格も高価。(画像7、8)
現代Meissenでは、「UNIKAT」と呼ばれる一点モノも展示されていた。(画像9)厳密には特に染付が有るモノ全て同じ絵柄は存在しないのだが、UNIKATはその存在自体が作家によるアートであり、似た様なコレクションが存在しないらしい。また陶板画と呼ばれる陶板をキャンバス代わりとし絵付した絵画も多数展示されていた。(画像10、11、12)カップやソーサーは1点ではなかなか使用し難く、どうしてもペア以上欲しくなるのだが、陶板画なら、そのまま壁に掛けて飾れるので1点で満足出来るという利点が有ると思った。Meissenの陶磁器という利点を生かし、立体的な造形や金彩を施した作品はなかなか面白い。またキャンバスと違い、絵画に経年劣化が殆ど無いというのも良い。
それにしても、現代も古もさして価格に差が無いのが驚きであった。尤も初期のモノや、双剣の紋章でない絵付はかなり希少性が高く値段が高いそうだ。また、古Meissenも時代によってかなり進歩しているのが見て取れる。製造年代が古くなる程「白」より「クリーム」に近い色合いの陶磁器になる。昔は本当に白い陶磁器は難しかったのであろう。そして研究を重ね少しずつ白さを増し、現代に至るというのが解った。金彩も時代(窯)によってかなり違う。
結局何も購入しなかったが、もし買うならこの「三窓金彩装飾レリーフ飾皿」を選ぶだろう。一番Meissenを判り易く形にした作品だと思った。コバルトブルー(画像13)とホワイト(画像6左)の2つセットが良い。(ただし1枚が\1,260,000という価格。手が出ない。)
その代わり、富山の食品卸業「Grand Marchéタケダ」の「氷見和牛特選」(画像14、15。画像14は外箱、画像15は中身。)と「ねんりん家」の「マウントバーム(しっかり芽)」(画像16、17。画像16は外箱、画像17は中身。)を購入。
氷見和牛特選は鋤焼(画像18)で、マウントバームは「東京旅行29」の投稿で述べた「LE CHOCOLAT DE H」の「TASSE DE CHOCOLAT」と「Marron pie」(画像19)と一緒に頂いた。(画像20)TASSE DE CHOCOLATは勿論、MeissenのWaves Reliefコーヒーカップに入れて・・