「Nicolas G.hayek Center」では、珍しく地下に有る「swatch」を見てみた。swatchというと安価なファッションウォッチという印象だったが、その種類には圧倒された。
そして、珍しい機械式の時計が展示されていた。
「Diaphane One」(画像1)という時計で、トゥールビヨンやカルーセルに対抗し文字盤(地板)を回転させる事で重力差を均一化したモデルの様だ。スケルトンで思ったより凝っていた。価格は\372,750。swatchの価格帯では無いが、機構とアイデアを考えるとやはりswatchらしい面白くリーズナブルな時計と感じた。
続いて、「mackyring」様のブログ「The Average Woman Keeps Walking.」で紹介されていた「うおがし銘茶」の銀座店「茶・銀座」で一服。(トラックバックより訪問頂きたい。)
和モダンな雰囲気に非常に興味が有ったのだ。2階が煎茶、3階が抹茶となっており、今回は抹茶を選択。思った以上に人気の様で2階も3階もかなりの客だった。
侘び寂びを格好良くアレンジした茶席はなかなか良い感じだ。(画像2)
まず、一口の水が出てきた。これで口の中を潤し、また口の余計な味を無くす。(画像3)
濃茶を頂く。(画像4)やはり濃厚で苦い。しかし茶の風味を存分に味わう事が出来る。が、何度飲んでも苦い。尚、回し飲みでなく、個人に少量を直接点てて頂ける。
続いて茶菓子には、京菓子の「柚子琥珀」を頂いた。(画像5)柚子の風味が良いアクセントになっており、非常に上品で美味しい。抹茶との相性も良い。
最後に薄茶を頂く。(画像6)やはり濃茶より飲み易い。本来は少々堅いイメージの茶道だが、気楽に楽しめるのは、私達庶民にとって馴染み易くて有難い。久しぶりに良い御茶を堪能した。
店から出ると「PIERRE MARCOLINI」が右手に見えるが、凄い行列が出来ていた。PIERRE MARCOLINIを見ているとアイスクリームが食べたくなってきた。
茶・銀座の正面には、「江戸座 銀座中条」という和菓子屋が有り目に留まった。何でも、水でなく豆乳で米を焚いて作ったカキ餅が有名らしい。カキ餅には興味が無いが最中アイスを発見したのでPIERRE MARCOLINIを諦めこちらで購入。やはり豆乳に拘った「豆乳アイスもなか 抹茶」を選んだ。抹茶続きの〆にはピッタリであった。味も美味しいが豆乳は全然解らなかった。(画像7、8)
銀座の「FRANCK MULLER」が「FRANCK MULLER WATCHLAND」として生まれ変わり、私が購入した「PIERRE KUNZ」を含めたFRANCK MULLER WATCHLAND系列のブランドを総て取り扱う事となった様だ。「CUPIDON」を購入した南青山の「PIERRE KUNZ TOKYO」の店長もこちらで働いておられるので、足を運んでみた。
FRANCK MULLERを始め、「MARTIN BRAUN」、「CVSTOS」、「EUROPEAN COMPANY WATCH」、「RODOLPHE」等が並んでいたがやはり一番面白いと感じるのはPIERRE KUNZである。(もうひとつ興味の有る「PIERRE MICHEL GOLAY」はまだ日本に入ってきていない。)
PIERRE KUNZの新作である「SPIRIT DIVER」と「VERTIGO」を堪能した。(画像9)
SPIRIT DIVER(画像10)は時計自体はシンプルなダイバーズウォッチだが着脱可能な水深計を装備しているのがユニークだ。この水深計は80mまで計測可能で差し込んだり引き抜くだけの容易な着脱方法なのも良い。
VERTIGO(画像11)はレギュレーターで垂直に動く初めてのレトログラードである。時針が12時となり一番上まで上がると同時に瞬間的に最下に帰零する。又、分針、秒ディスクが独立しているレギュレーターモデルである。PIERRE KUNZらしくない非対称のモデルだが、統一感が有るので違和感は無い。
尚、私が見せて頂いたのはスケルトンモデルで文字盤側からムーブメントを見る事が出来る。画像12は、VERTIGOのムーブメントの画像。
雰囲気は「CARLO FERRARA」の時計に近いものを感じた。(「Classic Regulator」の投稿参照)こういった様々なアイデアを形に出来るのがピエール・クンツ氏の才能であろう。時計の機能を追及するというより、時刻の表示方法、つまり魅せ方に拘っているのだ。まさにアートである。
時間も残り少なく、後は夕食のみとなった。更に次回に続く。