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今回は、「ATELIER VERSTRAETEN」というジュエリー(アクセサリー)ブランドのジュエリー(主に指輪)を紹介しようと思う。

ATELIER VERSTRAETENは、ベルギーのブリュッセルに創業したブランドで、女性よりは男性が喜びそうなデザインだと思う。私も存在を知って、非常に興味を持っているブランドである。

そのデザインは、近代的で有り建築的。まさにモダンアートと呼ぶに相応しい造型だ。完成されたプロダクトからは、一見ジュエリー(アクセサリー)とは思えない、工業製品の様な精密に設計された隙の無い形状を見て取れる。妥協を許さず、真に拘り抜いた結果だと思う。

主に使用されるマテリアルはステンレススチール(SS)で、ゴールド(18K)、プラチナ(Pt950)のモノも有る。更にポリカーボネート等を使用したモノも作られている。

モダンアートを体現するプロダクトを可能にしたのは、その工業的な無駄を廃した機能美と、芸術としての造形美を併せ持つ稀有な存在だからかもしれない。
工業的芸術と表現すれば良いのだろうか?そういった意味では当ブログに度々登場する「NIESSING」等といったジュエリーブランドと近い概念が有るのかもしれない。(だからこそ私も惹かれるのだろう。)

そのATELIER VERSTRAETENの中でも、最も存在感の有るコレクションが「troisième passage」である。
私が初めてtroisième passageのコレクションを見た時は、これがジュエリーであると理解出来なかった。完全に私の思考外の造型だったのだ。

その驚くべきデザインが画像1である。
これは指輪だ。SS(若しくは18K)を曲げて作ったのは判るがここまで完成度の高い「曲げ」はとてつもない難易度だろう。そして、この技術をジュエリーに用いようとしたアイデアは賞賛モノだ。
貴方はこの画像を見て、これが指輪だと判っただろうか?

troisième passageは、男性の道を比喩しているらしい。確かにマスキュリンなイメージだ。人生の岐路、目標と挑戦。その様な複雑だが1本しかない道をデザインしたのであろう。

画像2は左上が18KYG、右上が曲げ方が違うモノ、下それぞれがダイヤモンドを埋め込んだモノである。
画像3は一番指輪らしいラウンドのリングだ。しかしやはりその造型には驚きを隠せない。
画像4はその他ジュエリー。中央がペンダント、左上下がイヤリング、右上がブレスレット、右下がカフリンクスである。ペンダントと左下のイヤリングにはダイヤモンドが埋め込まれている。
宛らミノタウロスを閉じ込めた、クレタ島のラビリンスの様に。

そして画像5が、troisième passageでも最もインパクトが有る指輪である。テーパー状に曲げて形を成し、指が通る真円を切り抜く。造型の複雑さだけでなくアイデアも本当に面白い。
自分の好きなデザインで作る事が出来るなら印鑑やシーリングスタンプの様なモノがこのデザインで欲しい。

troisième passageは身に付けている時はジュエリー(アクセサリー)として己を彩り、外した時はオブジェとして空間を彩る。アートというモノの新しい有り方を示した意欲的な作品だと思う。

残念ながら日本にはまだ輸入されていない様だが、基本がSSという事でそれ程高額ではないだろう。
価格は日本円にしてSS(ダイヤモンド無し)で5~15万と予想している。輸入されれば非常に嬉しいが、インターネットでも注文出来る筈だ。(URLはhttp://www.verstraeten.com/index.htm

貴方もtroisième passageを飾ってみては如何だろう?男性にも(勿論女性にも)似合い、クールな装いにピッタリだ。身に付ける楽しみ、部屋では飾って眺める楽しみ。また、知らない人が感歎する楽しみを味わえる。
そして、新たな「道」を発見する事が出来るだろう。