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アニメ化も決定した「うみねこのなく頃に」のepisode4までをプレイした。episode4はepisode1~episode4まで全て入っているのでとりあえずこれ1枚が有れば、うみねこのなく頃にの問題編(と思われる部分)を一通りプレイする事が出切る。因みにepisode3まではCDだが、episode4はDVDになっている。

漸くひとつの区切りとなったので、episode2から4までを一気にやった。(止まらなかった)
ネタばれになりそうなので大まかな感想になりそうだが、面白かったのは確かである。

うみねこの無く頃にでは、魔女が魔法をバンバン使って、人間を殺害するのだが、それは実際に殺されるのを目撃しないと「魔法」という人間に不可能な方法での殺害とは解らない。ただし第3の視点で有る私達、ゲームプレイヤーにとっては、魔女が魔法や「家具」と呼ばれる手下(悪魔)を召喚して人間を殺害するシーンを見る事が出来る。
人間には不可能な圧倒的殺人方法である。しかし、殺害の瞬間を目撃をしていない主人公である右代宮戦人には、殺人を魔女の仕業と認める事は出来ない。全てを人間に可能と言い放つ。

魔女サイドは、「魔女」にしか出来ないであろう状況を見せる。戦人サイドはその状況を人間でも可能だと論破するという熱い展開が続くのだ。
魔女は主に密室等を用いて、人間には不可能な殺人を行う。しかし戦人はそれを魔女にしか出来ないと認めると負けになるので、只管に人間による殺人の可能性を示唆する。これはとんでもない屁理屈が多いが、それが痛快なのだ。

このゲームで推理するのは、殺人犯とトリックではない。

人間に可能か否かだけなのだ。即ち言葉遊びの様なモノなのだ。相手の言葉を受け抜け道を探す。
それ故、どんな推理も可能に成る為に出来た縛りが、「魔女が赤で述べた台詞は真実」という物証要らずの究極の証言も出てきた。
密室の場合、良く有るトリックが鍵の複製だが、鍵の数を赤で証言出来る。とても良いアイデアだった。

更に、物語は推理だけでなく深層心理に向かっていく。魔女は人間が想像した幻想なのか?
貴方が認めたらその世界は貴方にとっての真実である。信じる者は救われるという事だ。強く信じ、強く望み、研鑽すれば、人は魔法を使う事が出来るだろう。(他人には決して理解出来ないモノかもしれないが当人にとっては魔法なのだ。)
結果、この物語には、トリックの「魔女」と心の「魔女」この存在が鬩ぎ合っているのだ。

episode4までで謎は深まっていくばかりであったが、これからどう収束するかがまた見物である。皆は魔女を否定する事が出来るだろうか?