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皆は、子供心に読んだ、今でもずっと心に残っている物語は有るだろうか?
私の場合、ファーブル昆虫記や椋鳩十の動物の物語が好きだった。
国語では、「スイミー」、「スーホの白い馬」、「モチモチの木」、「ごん狐」、「手袋を買いに」、「少年の日の思い出」、「繁栄の花」、「山月記」、「ちいちゃんの影送り」、「盆土産」‥今ざっと頭に浮かんだ作品だ。
更に、絵本等も加えればまだまだ増える。

では「ぐりとぐら」という作品を御存知だろうか?

野鼠の「ぐり」と「ぐら」は料理する事、食べる事が生き甲斐である。在る日、森で大きな卵を見つけ、鍋いっぱいのカステラを作る。美味しそうな匂いに動物達が集まってくるのだ。(画像1参照。画像は「ぐりとぐらとぐふ」。)

『「さあ、出来た頃だぞ」
ぐらが御鍋の蓋を取ると、まあ! 黄色いカステラが、ふんわりと顔を出しました。
「やあ、美味しそう!」
皆が目を丸くして、感心しました。』(画像2)

御存知の方は、このシーンの妙に美味しそうな黄色いカステラ、記憶に残っている方も多いだろう。

そして、去年販売されていた料理雑誌「オレンジページ」にその「『ぐりとぐら』のカステラ」の作り方が載っていたので嫁が挑戦。

作り方は以下の通り。(直径24cmの鍋の場合)

材料:強力粉160g グラニュー糖180g 卵(Mサイズ)4個 牛乳100mℓ バター適宜
1.強力粉は篩っておく。卵・牛乳は常温に戻す。オーブン用のクッキングシートを鍋(フライパン)の底の形に合わせて丸くカットしておく。
2.ボールに卵を入れてグラニュー糖を加える。ボールを約40℃の微温湯で湯煎しながら、滑らかに混ざるまで泡立てる。
3.ボールを湯から外して、生地がクリーム状になるまで更に泡立てる。
4.牛乳を約40℃に加熱しボールに加え、混ぜる。
5.強力粉を3回に分けて、ボールに加えて混ぜ合わせる。
6.鍋全体にバターを塗り、カットしたオーブン用のクッキングシートを敷く。その上に生地を流し入れ蓋をする。
7.密閉性を高める為、アルミホイルで、鍋と蓋の間を埋める様に隙間に被せる。
8.コンロに焼き網を乗せ、その上に鍋を置き、弱火(最弱の次の目盛り位が目安)で40分程焼く。
9.串を刺してみて、中まで火が通った状態(生地が付着しない状態)なら焼き上がり。生地が付くなら更に焼き、また確認する。
10.鍋のまま冷まし粗熱が取れたら、取り出し完成。

画像3が焼いている状態、画像4が鍋から取り出した状態(裏側)。画像5が表側に引っくり返して切り分けた状態である。
今回は、生地が膨らみ過ぎ、鍋の蓋と密着してしまい、生焼けとなってしまった。仕方が無いのでオーブンで更に焼き上げたらしい。
思い出が形になった瞬間だ。まあ実際に目の当たりにするとこんなものかと思うのだが・・(絵本では野鼠のサイズで換算されるからか、非常に大きく美味しそうに感じたのだろう。)
味は、カステラらしいのかはよく解らないが、甘くてそこそこ芳ばしく、美味しかった。サワークリームとジャムを付けて食べたりもしたがそれもなかなか合っていた。

子供の頃憧れた山盛りのカステラを食べる事で、野鼠や森の動物達の気分を味わう事が出来た一日だった。次は「未確認御菓子物体 パップラドン力ルメ」を想像で作って貰いたいものだ。