随分前の話になるが、私の行き着けの宝飾店がひとつ倒産した。
確かに何時行っても客がいなかったが、東京等のブティックもその様な感じだったし、元来宝飾店にそれ程客が集中する訳でも無いので、破産の手紙が届くまで全く経営不振な事に気付いていなかった。
さて、唯破産しただけなら、行き着けの店が無くなり好きなジュエリーブランドが見れなくなるという問題は有る。しかし差し迫った影響が無い筈なのだが‥タイミングが悪い事に、私は破産の凡そ1ヶ月前にジュエリーを注文していたのだ。
クリスマス用に、御気に入りである「FURRER-JACOT」の「Feeling」のペンダントトップを調度注文したのだった。勿論商品は到着していないが、少ないながらも頭金を渡しているので私は「債権者」という肩書きになってしまった。
債権者・債務者等という言葉は縁の無いモノかと思っていたが、突然降り掛かってくるものだと思った。しかしまあ、私が購入予定の商品は、頭金も数万で商品もそれ程高額な品では無い。もっと大きい買い物をした方もおられると思うし、他に様々なトラブルも有るだろう。手紙を読むと、破産管財人を選定し、これからの対応を連絡するとの事で、破産管財人によって今後の対応が決まってくる様だ。
そして、ヤキモキしながら、暫く経って破産管財人より突然電話が有った。
決定した破産管財人はやはり弁護士であった。私が入金した金額と商品の価格に間違いが無いかの確認をされた。弁護士によると、頭金によって、私には基本的に支払う義務が発生していおり、債務者には商品を納める義務が発生しているらしい。(当然と言えば当然だ。)
それを前提に話が続く。
今後は、「私」がどうしたいかを聞かれた。
1.商品を受け取り残りの金額を入金する事を希望。
2.全額とはいかないが、納めた頭金から一律の返金を希望。
という事である。どちらも「希望」であり、実際にその通りになるかはまだ判らないそうだ。特に1が不可能で2になるという可能性が多い様だ。
とりあえず1を選択したが、実際は納得がいかない。
私の考えでは、(特にこういった宝飾時計等は尚更だが、)商品の価格とは購入した以降の安心やサービスが含まれているのである。
ブランドの正規代理店と並行輸入店の価格差を考えてみて欲しい。唯商品を手に入れるだけなら並行品でも構わない。高級ブランドでは、かなりの価格差が有る。しかし、高い金額を掛けて並行品でなく正規品を選ぶには、その店舗(またはスタッフ)に共感出来、安心感と今後の永い付き合いの分が含まれていると思うのだ。その分こそが正規代理店の売り上げとなるのだ。
購入を決めた時は、当然店舗が有るので気にもしていなかったが、店が無くなっても私が、同じ料金でその商品を購入するというのが納得出来なかったのだ。アフターサービスや安心感という部分が料金から抜け落ちているのに価格が変らないのだ。上の例で言うなら並行品を正規品価格で購入する様なものである。
今回は破産寸前を見抜けなかった(即ち勉強不足であった)私にも責任が有るし、こういった対応も初めてなので何も出来ず、唯破産管財人に従っただけの結果となってしまった。
もし有って欲しくは無いが、次が有ったなら店の売り上げ分を除いた商品の原価で購入出来る様、立ち回ってみたい。ジュエリーの場合は商品を製作した側(今回ではFURRER-JACOT)も売れなければ損をする筈だ。上手くいけば可能だと思う。
確かに何時行っても客がいなかったが、東京等のブティックもその様な感じだったし、元来宝飾店にそれ程客が集中する訳でも無いので、破産の手紙が届くまで全く経営不振な事に気付いていなかった。
さて、唯破産しただけなら、行き着けの店が無くなり好きなジュエリーブランドが見れなくなるという問題は有る。しかし差し迫った影響が無い筈なのだが‥タイミングが悪い事に、私は破産の凡そ1ヶ月前にジュエリーを注文していたのだ。
クリスマス用に、御気に入りである「FURRER-JACOT」の「Feeling」のペンダントトップを調度注文したのだった。勿論商品は到着していないが、少ないながらも頭金を渡しているので私は「債権者」という肩書きになってしまった。
債権者・債務者等という言葉は縁の無いモノかと思っていたが、突然降り掛かってくるものだと思った。しかしまあ、私が購入予定の商品は、頭金も数万で商品もそれ程高額な品では無い。もっと大きい買い物をした方もおられると思うし、他に様々なトラブルも有るだろう。手紙を読むと、破産管財人を選定し、これからの対応を連絡するとの事で、破産管財人によって今後の対応が決まってくる様だ。
そして、ヤキモキしながら、暫く経って破産管財人より突然電話が有った。
決定した破産管財人はやはり弁護士であった。私が入金した金額と商品の価格に間違いが無いかの確認をされた。弁護士によると、頭金によって、私には基本的に支払う義務が発生していおり、債務者には商品を納める義務が発生しているらしい。(当然と言えば当然だ。)
それを前提に話が続く。
今後は、「私」がどうしたいかを聞かれた。
1.商品を受け取り残りの金額を入金する事を希望。
2.全額とはいかないが、納めた頭金から一律の返金を希望。
という事である。どちらも「希望」であり、実際にその通りになるかはまだ判らないそうだ。特に1が不可能で2になるという可能性が多い様だ。
とりあえず1を選択したが、実際は納得がいかない。
私の考えでは、(特にこういった宝飾時計等は尚更だが、)商品の価格とは購入した以降の安心やサービスが含まれているのである。
ブランドの正規代理店と並行輸入店の価格差を考えてみて欲しい。唯商品を手に入れるだけなら並行品でも構わない。高級ブランドでは、かなりの価格差が有る。しかし、高い金額を掛けて並行品でなく正規品を選ぶには、その店舗(またはスタッフ)に共感出来、安心感と今後の永い付き合いの分が含まれていると思うのだ。その分こそが正規代理店の売り上げとなるのだ。
購入を決めた時は、当然店舗が有るので気にもしていなかったが、店が無くなっても私が、同じ料金でその商品を購入するというのが納得出来なかったのだ。アフターサービスや安心感という部分が料金から抜け落ちているのに価格が変らないのだ。上の例で言うなら並行品を正規品価格で購入する様なものである。
今回は破産寸前を見抜けなかった(即ち勉強不足であった)私にも責任が有るし、こういった対応も初めてなので何も出来ず、唯破産管財人に従っただけの結果となってしまった。
もし有って欲しくは無いが、次が有ったなら店の売り上げ分を除いた商品の原価で購入出来る様、立ち回ってみたい。ジュエリーの場合は商品を製作した側(今回ではFURRER-JACOT)も売れなければ損をする筈だ。上手くいけば可能だと思う。