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行き着けの宝飾時計店が「天才時計師、ブレゲフェア」を開催した。(画像1)
2008ニューモデル特別展示会で、「Breguet」の新製品を何点も展示されてると聞き足を運んだ。

今回の展示の売りはエナメル文字盤とエスカルゴラインタキメーターを備えたクロノグラフ「CLASSIQUE 5247」である。(画像2)
何とトゥールビヨン等を差し置いての扱いである。(尤も、トゥールビヨンは売れ筋では無いのだが。)

カップケーキとコーヒーを頂きつつ、時計を見せて頂いた。
非常に美しい文字盤である。Breguetらしくない赤いクロノグラフ針が逆に新鮮だ。白いエナメルに黒いインデックスとエスカルゴ状に渦を巻くタキメーターが個性を演出すると共に、繊細な印象を与えている。
しかし、私にはこのエナメルダイヤルに何だか違和感が有った。
昔からよく拝見した「CLASSIQUE 5140」のエナメルダイヤルと色・質共に違って見える。5140が高温焼成らしい荒い表面のガラス質的な透明感の有る淡い印象のエナメルだったのだが、5247は鮮やかなホワイトで、赤・黒の印字も鮮やか。表面はかなりツルツルとしており、ポーセリンの様な印象を受けた。
また、5247はムーブメントも「CLASSIQUE 5237」と違い、5振動が6振動に変更されている。やはり私には「Lemania」らしい古典的な5振動の方が魅力が有る。
5237の面影を残すスプリットセコンドクロノグラフ「CLASSIQUE 5947」と新作の5247を並べて写真を撮らせて貰った。画像3がダイヤル、画像4がケースバックである。5947のムーブメントはある種の凄みが伝わってくるが、実用には少々怖い。馴染み深い5247のムーブメントはひとつの水平クラッチ式コラムホイールクロノグラフの完成形だと思う。それ故様々なブランドで使用されているのだろう。
エナメルにしても、ムーブメントにしてもどちらが優れているとか美しいとかは解らないし好みも有ると思うが、どれもBreguetらしい味が出ていると思う。

他には、「REINE DE NAPLES」がかなり沢山の種類が展示されていた。これだけのREINE DE NAPLESを見たのは初めてだ。ダイヤルにカメオを使用した現在唯一のモデル「REINE DE NAPLES CAMMEA 8958」(画像5)も見たが非常に繊細で美しい仕上がりであった。まさに工芸品の極みであろう。

トゥールビヨンは、何点も展示されていたが、中でも目を惹いたのは、「Breguet NEW Tourbillon」の投稿でも紹介した「5335 Tourbillon Messidor」である。(画像6がダイヤル、画像7がケースバック)ミステリー化されたトゥールビヨンが本当に宇宙の様に感じる。

東京のBreguetのブティックで働いているスタッフとも話をした。何でも、私の「PIERRE KUNZ」の「CUPIDON」にエングレーブを施した金川恵治氏とも知り合いなのだとか。話が弾む。

2階では「CHAUMET」の「Attrape-moi」ペンダントのクリスマス限定モデルが展示されていた。従来のモデルは、かなり値段が高い。蜘蛛の巣のペンダントに蜘蛛や蜂のチャームを付けるのだが、それぞれ単品だけでも今回のクリスマス限定\231,000より高額である。
それ故、リーズナブルに感じる今回のクリスマス限定モデルはかなりの人気の様で、この店舗でも在庫は展示の1つしかない様だった。
私もかなり気に入ったが、やはり金銭的に余裕があれば従来のモデルの方がチャームを付け外し出来、様々なスタイルを構築出来るので好きだ。
画像8が、従来モデルの蜘蛛の巣のペンダントと、蜘蛛のチャーム。画像9が、蜂のチャーム。画像10がクリスマス限定モデル。
気が付いたら3時間余りをこの店で過ごしてしまった。しかし時計と宝飾に囲まれた至福の時間であった。