時計を堪能したので、今度は紳士用品を見てみようと思った。これも銀座の花椿通りがメインである。
ライターを購入した「S.T. Dupont」のブティックに立ち寄ってみたかったのだ。(このライターについては「限定商品8」の投稿を参照頂きたい。)S.T. Dupontにはいくつか気になる商品が販売されている。それを実際に触れてみる事が出来るのでかなり期待が高い。
まずは、限定のライターを見た。私が某並行輸入品販売店で発見し、もう正規店では商品が無いので、もう見つからないだろうと思って購入した「007 JAMES BOND」も売っていた。流石ブティックである。かなりショックだった。有るなら正規店で購入したかった。
また「007 CASINO ROYALE」も(最後の一つの可能性が有るが)展示されていた。ブラックのラッカーにラメの入ったラインが格好良い。もし、この店でライターを選んでいたならJAMES BONDではなくCASINO ROYALEのライターを購入したと思う。しかし煙草は吸わないので、ライター2つは要らないだろうと考え購入を断念。
続いて鞄を見た。S.T. Dupontはライターのブランドとして有名だがブランドの創業は革ブランドである。第二次世界大戦の影響で鞄等の革製品の製作が困難になりライターを手掛ける様になってヒットしたらしい。近年再び革製品に着手し脚光を浴びている。それがダイヤモンド・レザーと呼ばれる特殊ななめし方をした革を用いた製品である。(画像1)
そのなめし方は、本物のダイヤモンドを粉末状にしたモノを混ぜ合わせたなめし剤で牛皮をなめすという方法である。
S.T. Dupont独自のアイデアで、レザーに特徴的な光沢が生まれるのだ。エナメル程の艶ではない、カーフレザーの表情を損なわない輝きが宿っている。この上品な艶はダイヤモンドパウダーの効果かもしれない。
しかし、ダイヤモンドパウダーの効果は見た目だけに留まらない。有る種のコーティングとなり、非常に強い素材となっているらしい。耐衝撃性、耐水性、耐熱性、耐久性に優れるとの事だ。ダイヤモンド・レザー、なかなか優秀ではないか。
実際に触ってみると、新品だからか、革の触り心地があまり良く感じない。直に罅が入りそうなパキパキとした感触だった。しかし、暫く使って軟らかくなってきた頃には非常に良い味になるかもしれない。
こればかりは使ってみない事にはどの様にエイジングするか判らない。所有者の方がおられたら是非経過や感想を聞かせて頂きたい。
最後に小物アクセサリー類を見た。S.T. Dupontは素材がシルバーやパラジウム(パラジウムはコーティングだと思われる)なので、ペンダントやリングでも5万円程度で、アクセサリーとしてはリーズナブルな部類だ。Diamond Head(クル・ド・パリ)というS.T. Dupontのアイコンを用いたデザインが多く、光を反射しキラキラと輝くのが良い。思った以上に高級感が有り、また使い易いデザインが多い。
ペンダントやリング以外にペン、キーホルダー、携帯ストラップ、USBメモリ、カフリンクス等が有り、007等の限定モデルも有る。
私は気に入ったペンダントを購入した。(画像2)S.T. DupontらしいDiamond Headのシンプルなデザインである。
実はこのペンダント、ちょっとした秘密が有るのだ。それが購入の決め手となった。
皆はこのちょっとした秘密、何か判るだろうか?実はこのペンダントの正式名称は「PEN PENDANT」という様だ。ペン、つまりボールペンを仕込んだペンダントなのである。(画像3)「FUOCO AUREA MINIMA sketch pencil」(同名の投稿参照)と同じ様にペンダントとして持ち運ぶ事が出来るペンである。
ただし、筆記用具ブランドである「AURORA」がスケッチペンをペンダントにして持ち運べる様にした商品と、ペンダントにボールペンを仕込んだPEN PENDANTではやはり書き心地、使い易さに大きな差が有る様に思う。PEN PENDANTは見た目は良いが、細く短いので使い辛い。ペンがメインかペンダントがメインかの差だろう。
S.T. Dupontを出て、「MONTBLANC」に入る。こちらは紳士用品のみならず、レディースの鞄やジュエリー等も扱う一大ブランドとなっており店舗も広い。1解はレディース中心、2階が筆記用具と紳士用品中心となる。レディースの鞄はホワイトスターを巧くアレンジしたステッチの縫製がなかなか可愛いと思った。(画像4)ジュエリーも悪くない。ホワイトスターの形のリングは指輪にもペンダントにも似合いそうだ。(画像5)
2階は筆記用具の限定モデルがいくつも並んでいた。今まで見た事の無かった、パトロンオブアートの888も有った。通常のパトロンオブアートは世界4810本限定なのだが、更に高価で貴重な888本限定のモデルも有る。この日初めて見る事が出来た。因みに2008年は「François I(フランソワ1世)」で、4810はタイガーアイを軸に用いたモデル(画像6)と、888のMOPを軸に用いているモデル(画像7)が置いてあった。(MOPは削り出しかもしれない。)非常に贅沢な作りで値段も100万円を超える。888でなくともやはりパトロンオブアートは一つ欲しい。
更に見ると何と2000年に発売された「Karl der grosse(カール大帝)」が有った。(画像8)これは多分もう実物を見る事が出来ないと思っていたもので、見れて非常に嬉しかった。というか、欲しいと思った。予算が有れば買っていただろう。螺旋を描くスターリングシルバーが非常に美しかった。
時計はさっと見たが、あまり魅力的なモデルが無かった。RICHARD MILLE等を見た後だったのが原因かもしれない。
紳士鞄もシンプルで良いが、欲しいと思える程のモノは無かった。レディースの方が魅力が有る。
紳士雑貨は、なかなか魅力的な品が多い。カフリンクスは特に欲しいモノが沢山有る。しかし今回はカーボンファイバーを用いたタイバーを購入した。(画像9)次はカフリンクスを購入するつもりだ。
万年筆にカフリンクスにジュエリーと思った以上に気になるアイテムが多かった。また覗いてみたい店舗だ。
その後「L'OCCITANE」に寄って、嫁へ土産のオレンジリボンシャワージェルとシアバターハンドクリームを購入。(画像10)客は女性ばかりだったが私は男一人でに入店も平気なのが自慢だ。
そして東京駅丸ビルに向った。次回へ続く。