1925年にデンマークのピーター・バングとスヴェン・オルフセンによって創業し、ラジオ製造から始まり現在では最も美しいデザインのオーディオ機器メーカーとして世界に名を轟かせている。その美しいデザインは現在18もの商品がMoMA(ニューヨーク近代美術館)において永久保存デザインコレクションとして認定されている事でも解る。
「BeoSound 9000」(「BeoSound 9000」の投稿参照)はその中でも、BANG & OLUFSENを代表する洗練されたデザインが特徴だ。未だに私の憧れのオーディオである。
また、「音楽と私2」の投稿では、私の持つ「BeoSound Ouverture」を紹介した。こちらもスマートでとても良い雰囲気を持つ。音も良好で、思った以上に再現力が有り立体的に聞こえた。
実はもうひとつ、BANG & OLUFSENの商品を持っていた。「Form1」と呼ばれるヘッドフォンである。(画像1、画像2)その先進的なデザインに惚れて買ったのだが、私には頭の納まりが良くなく、また装着した姿もあまり格好良いものでは無かった。デザインが良いからといって似合うとは限らない好例であった。
元々、私はイヤフォンやヘッドフォンの様に、耳元で鳴るモノがあまり得意で無かった為、そのまま御蔵入りとなったのだが、数年前、久しぶりに使用してみると、イヤーパッドが腐っており、スピーカー内に入って酷い状況になってしまい、やむを得ず処分した。
先日、嫁がイヤフォンを購入したいというので、BANG & OLUFSENの「A8」というイヤフォンを購入しようと思い、私がBeoSound OuvertureやForm1を購入した店に行った。しかし、その店ではもうBANG & OLUFSENは取り扱っていなかった。BANG & OLUFSENは、専門の店舗でなければ取り扱いが出来なくなったらしい。つまりはブティックの様な形態をとらなければならず、オーディオ機器販売店という様々なブランドを扱う形態では販売が出来ないのだ。
これには私もびっくりだった。富山ではもうBANG & OLUFSENを販売している(販売出来る)店舗が存在しないという事なのだ。当然A8も購入出来なかった。
買う気が満々だったので諦め切れず、結局インターネットで購入し現在は嫁が愛用している。(画像3、4)
A8はイヤーフックの角度、イヤーフックから外耳口までの長さ、スピーカーの角度をそれぞれ設定出来るの(画像3)で、なかなか耳への収まりは良好だ。音は格段良いとも悪いとも思えないが気にならないという点ではとても優秀かもしれない。また、専用のケースもなかなか洒落ている。(画像4左)
嫁も使い始めなので、もし嫁の耳に合わないのなら頂戴しようと画策中だ。