FURRER-JACOTはスイスの宝飾ブランドだ。ドイツの「NIESSING」を嫁の結婚指輪に、FURRER-JACOTを私の結婚指輪に選んだ事は「結婚指輪2」の投稿で述べた。
どちらも、高圧を掛けた無垢の金属塊から削り出した「鍛造」の指輪である。F1等のホイールも鍛造で作られておりその強度は折り紙付き。通常の「鋳造」のモノより圧倒的に変形し辛く、また真円を再現できる。そして金職人(ゴールドスミスやマイスターと呼ばれる)の手によって加工、仕上げを施された付け心地は非常に滑らかで付けている事を忘れる位だ。
最近はFURRER-JACOTもNIESSINGとはまた違った様々な商品を開発している。ひとつはパラジウムを用いた指輪である。プラチナの高騰が続く中、希少且つ変化に強い素材に目を向ける必要が有る。パラジウムはプラチナに良く似た性質を持ち、またプラチナに比べても圧倒的に硬い為、良くプラチナやホワイトゴールドの割り金として使用される。しかし、FURRER-JACOTはパラジウムそのものを指輪とした。(画像1)軽量でプラチナよりも柔らかい暖かいシルバー、素材の強さも上々で更に安価。私は良いアイデアだと思う。新素材に一早く目を付けた着眼点は流石だ。
また「Les Masculins」という男性の為にデザインした指輪も開発。(画像2)指輪といえば女性という概念を覆し、男性が身に付けたくなる様な繊細ながらも力強いデザインが今後の宝飾会に新しい方向性を導くかもしれない。
そして、ヨーロッパで販売させているが日本未入荷の「Sculpture」の指輪も展示されていた。(画像3、ピンボケで申し訳ない。)これもFURRER-JACOTの特徴とも言える複雑な加工技術を要するデザインだ。しかし、やはり私は「arch」の方が美しいと感じた。
私のarchの最上級であるPT950・K18PGのダイヤモンドエタニティリングが店に展示されていたのでセットで写真を撮らせて貰った。(画像4)薬指の私の指輪はWG・YGだ。
因みに現在このarchダイヤモンドエタニティリングの値段は\2,994,600である。
更にarchの製造工程におけるパーツも展示されていた。無論総てのパーツが鍛造で削り出されており、画像5から画像6の様に加工していく。そして最終的には画像7や先程の画像4になるのだ。
今まで不可思議だったarchはこの様に製作されていたのだ。この製造方法が如何に手間が掛かっていたかを実感した。製造過程が解って尚、他のブランドでは作り得ないであろうと思った。
目の保養になり、更に貴重なモノを拝見出来て、非常に充実した一日だった。やはり、これから結婚される方にもFURRER-JACOT(等のドイツ・スイスブランド)は本当にオススメである。技術はarchの製造過程を見れば疑う余地は無いだろう。後は、実際に付け心地を体感してみて頂きたい。一生モノの実感が湧くと思う。
最後に、このフェア中に販売されていた「MAXIM'S DE PARIS」のバームクーヘンを購入し帰宅。(画像8)
家で、「Veuve Clicquot」を空け、一緒に美味しく頂いた。(画像9)無論私は殆ど飲んでいないが‥