しかし、必ずと言ってよい程「コピー」だの「レプリカ」だのという文字が見受けられる。つまりは偽物の商品を販売している様だ。
さて、偽物という考え方、皆はどう考えるだろうか?例えば「Breguet」は癸気筬癸隠僑暗銈鯢﨧錣靴拭レプリカを作った訳である。しかも癸汽譽廛螢は2億円を超える。しかしBreguetの過去の作品をBreguetが復刻させたので誰も文句を言わないし、その古い技術までを再現した完成度の高さに私も感銘を受けた。
では、もし、BreguetのレプリカをBreguet以外が作ったなら偽物と考えられるのだろうか?例えば。Breguetを深く研究したジョージ・ダニエルズ博士が過去のBreguetの作品を復刻させたなら偽物と呼べるのか?また、Breguetのトゥールビヨンの腕時計を開発したダニエル・ロート氏が今後もし、Breguetが無くなってBreguetのデザインの時計を作ったならそれは偽物だろうか?
答えは人それぞれだと思う。
実際現在のBreguetというブランドはかつて、歴史に名を残した「アブラアン・ルイ・ブレゲ」本人が手掛けるブランドでは無く、その偉業を讃えたブランドであると言える。即ち現在のBreguetの作品は、総て過去のブレゲの名を語った偽物であるとも言える。
しかし、その歴史・発明に敬意を表し、アブラアン・ルイ・ブレゲの名に恥じない作品を作っていると思う。
実際にオリジナルのブレゲ氏の作品は真偽が付かないモノが多いらしい。偽物と言えども本物と変わらないクオリティなら本物に成りうるし、本物でも完成度が低ければ贋作として扱われる好例だと思う。
では、話を初めに戻して、Eメールで届くコピーウォッチについてである。見た感じ、ROLEXはかなりの完成度で私には写真では見分けが付かない。
グランドコンプリケーションは機構自体が再現されていないので容易に真偽が判る。
最近某国では、ムーブメント自体をコピーしてより完成度の高いコピーを作っている様だ。しかしマニュファクチュールのコピームーブメントは手間が掛かる上汎用性が無い為か出回っていない。
鞄等のコピー品もそうだろうが、神は細部に宿る。シースルーバックでない時計の真偽は細部の作り込みで判断するしかない。もしコピー品が、本物と同様の仕上がりならば、価格も本物に近付く。(無論アフターサービス等のブランドたる価格の高騰は除外して)
もし良く商品を知らないで見た目のみで購入するなら、偽物を買っても全く問題が無いと言う事になる。
仮に本物だとしても、ムーブメントのパーツの一部がオリジナルでなければ修理しないというブランドもあるそうだ。これは私達にとっては本物でも、メーカーからすれば違法改造した偽物という扱いになる。
こう考えると偽物と本物は、本物の価格帯が下がれば下がる程差が無くなって来る。私は偽物の存在を否定しないが、本物が欲しいなら見る目を養う必要が有るのは間違い無い。
貴方は、何故そのブランドを選ぶのだろうか?見た目が同じなら偽物でも良いのではないか?
そして貴方は、本物と偽物を見分ける事が出来るだろうか?
画像はレプリカウォッチのHPより持ってきたモノだ。偽物と判るだろうか?