数年前よりRCは、小型で高性能な商品が数多く発売され、誰もが気軽に楽しめる玩具となった。当時「株式会社トミー(現「株式会社タカラトミー」)」より小型RCカー「BIT CHAR-G」が発売され、私も購入。(現在は販売されていない模様。)仲間でテーブルの上をサーキットにしてレースを楽しんだ。茶碗等を裏返して配置する事でコーナーを作り、簡単なコースを作成し、数台で競争するのだが、普通のRCカーの様な迫力は無いが、手軽で自由という、皆が楽しめる商品だった。
このBIT CHAR-Gはアナログな操作は無理でON/OFFのスイッチの様なプロポ(プロポーショナルラジオコントロールシステムの略。様はコントローラーである。)で前進・後退・左右旋回を行う。(要するに、ステア角やアクセルの強弱が無く常に一定。)しかしちゃんと前輪のタイヤが左右に動くのには驚かされた。
車には重く、大きくなる要因であるバッテリーを使わず、コンデンサを使用して充電された電力で動く仕組みとなっている。プロポに充電器が付属しており、約40秒の充電で2分程度走行させる事が出来る。この時間も絶妙で良かった。
パーツも豊富で、セッティングや車種の選択の幅が広いのも楽しい理由だ。画像1のとおり、私は「MAZDA RX-7(FD3S)」と「NISSAN FAIRLADY Z(Z33)」を持っている。他にバスや「頭文字D」の「TOYOTA SPRINTER TRUENO(AE86)」の限定モデル等も販売されていた。
さて、それから暫くRCは特に購入していなかったのだが、非常に値段の高いRCセスナやヘリコプター等までが最近では小型化され、屋内用という扱い易く求め易い価格で販売される様になって興味が沸いた。しかし、なかなか購入までの踏ん切りがつかなかったのだが、先日「富山産業展示館テクノホール」にて「日本海骨董祭 イン 元気市、仏壇、神棚展」という催しがあり、その会場で、998円という非常に安価なRCヘリコプターが販売されていたので思い切って購入した。
それがこの「株式会社 シー・シー・ピー」より販売されている「Honey Bee」である。(画像2。画像3は中身。)
ヘリコプター本体は発泡スチロール製の非常に安っぽい作りだが、御陰で落下にも耐え、周囲へ被害を及ぼす事も無い。本体右側面に充電ソケットが有り(画像4)、BIT CHAR-Gの様にプロポと接続し充電する。充電時間は30分で5分程度飛行可能。(画像5)
いよいよフライト。初めてRCヘリコプターを感想は、空中で姿勢を安定させるのが難しい。パワーレバーを入れる事でメインプロペラの回転が強まり飛行するのだが、強すぎると天井にぶつかり、レバーを戻すと墜落する。少々手間取った。漸く慣れてきた状態が画像6である。
何度かフライトさせてみた玩具としてのHoney Beeの感想は、安価なだけあり物足り無かった。
まず、やはり発泡スチロールという安っぽさが気になる。やはり薄いプラスチック等が良さそうだ。
次に、充電による待ち時間が長い。遊ぶ気が無くなる。短い充電で2・3分程度飛行出来る方が気軽に遊べる。また、プロポだけでなくACアダプタを用いコンセントでも充電出来る様にして欲しい。
最後に、上昇下降、左右旋回というコントロールが可能だが、前進が無いのが迂闊だった。唯ホバリングしながら旋回するだけではヘリコプターでは無い。
欠点は多かったが、初心者には易しいモデルであった事は間違い無い。Honey Beeの御陰でRCヘリコプターがどんな感じかは掴めたので、もう少し優れたモデルが在るのならば購入するかもしれない。