妖怪花あそびと匹敵する完成度の花札が、「花めくり ウルトラマン」という、ウルトラマンに登場するキャラクターやシーンを描いた絵柄のモノだ。怪獣やウルトラマン等を花札らしく日本画調で描かれているのが妙に新鮮で良い。(画像1~3)
そして、日本の伝統的なカードゲームでも最も親しまれているモノが「かるた(歌留多)」であろう。その中でも「百人一首」は老若男女問わず誰もが一度は遊んだかるたではないだろうか?
百人一首とは、100人の歌人から1人に付き1つずつ歌を選出した詞華集を言う。かるたにも使われる最も代表的な百人一首が「小倉百人一首」と言われる、藤原定家によって新古今期までの代表的な歌人100人より選出された私撰和歌集である。
今回、紹介する百人一首はそのような歌人ではなく人々の心を震わす様な台詞を100選出したモノだ。その商品の名こそ「ジョジョの奇妙な百人一首」である。(画像4、5)
1987年から続く「荒木飛呂彦」が描く人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」は、皆御存知だろう。(知らない方は申し訳ない。)
その漫画の1部~3部の中から100の名台詞を抜粋し、上の句と下の句に分けた百人一首かるたらしい。基本ルールは小倉百人一首かるたと同じであろう。(本来は上の句のみを読み上げ、下の句を取る。)しかし、ジョジョに精通していない方は喩え百人一首大会の優勝者でも勝てないであろう。
例を挙げると、
上の句 下の句
さすがディオ!おれたちにできない事を平然とやってのけるゥ そこにシビれる!あこがれるゥ!
きさま…いったい何人の生命をその傷のために吸い取った!? おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?
見えたか?気づいたか? これが悪霊だ
人間讃歌は「勇気」の讃歌ッ!! 人間のすばらしさは勇気のすばらしさ!!
という具合だ。難しいが面白い。しかし百人一首ではないだろう。多分一人の台詞が沢山使われていると思われる。
値段は\6,300で3月1日より販売との事。
更に「ツンデレカルタ」という今流行のツンデレキャラクターの台詞と絵柄のかるたを「釘宮理恵」という声優が読み上げるというモノや同じく声優「若本規夫」が読み上げる百人一首のCD「若本規夫の百人一首」等、音声を売りにした商品も多数出てきているようだ。
皆には是非ジョジョの奇妙な百人一首を広め、小倉百人一首に並ぶ日本の文化として後世に伝えて頂きたい。