「CLASSIQUE 5207」も「TRADITION 7027」も捨て難く非常に悩んだが、TRADITION 7027を選んだ。

この時計の良さは、既に私のブログで何度も述べているとおりで、やはりそれだけ惹かれていたのだろう。
「Breguet」に、そしてTRADITION 7027には何かしらの縁があったのだと思っている。

新婚旅行先のジュネーブのBreguet正規店(ブティック)で初めて拝見したYGモデル(「新婚旅行3-1」の投稿参照)。完成度には驚いたものの腕に付ける事が躊躇われる時計であった。しかし正に現代にアブラアン・ルイ・ブレゲの作品が蘇ったとトゥールビヨンを目の当たりにした以来の感動を受けた。
そして某宝飾時計店でWGモデルに出会う。予想以上の美しさで私がこの時計を初めて欲しいと思った瞬間でもある。(「某宝飾時計店」の投稿参照)
「Breguet Museum Exhibition 2007」(「某宝飾時計店2」の投稿参照)で再会。他にも多々魅力的なモデルを眺める。

そして、Breguetを購入しようと考え行き着いたものがTRADITION 7027。
自分でも妙な時計を買ってしまったと思っている。しかしやはり抗い難い魅力で溢れているのだ。

さて、TRADITION 7027の秘密をいくつか述べようと思う。
まずラグに裏からビス止めが施されている。これは現行のグランドコンプリケーションにも無い。革ストラップを固定する棒を外れ難くする為だそうだ。
次にケースの表面はラウンドだが裏面は厳密にいうとトノーである。もっともトノーというと語弊があるのだが、実はラウンドのままのケースでは革ストラップと接触する部分が出来るのでその部分を真直ぐにカットしてある。これは、TRADITION以降のモデルに採用されている。
3つ目、ハック機能が付いている。Breguetの時計は殆どハック機能が付いていない。これは文字盤側のテンプを止め、ムーブメントを見やすくする為ではないかというBreguet社員の言葉。
4つ目、9時側のコインエッジ中央のエッジの長さが他のエッジより短い。詳細は不明だが、裏蓋を外す為の部分らしく、いくつかこういったモデルが存在するそうだ。
5つ目、TRADITIONの革の裏面はコーティング処理が施され多少汗にも強いとの事。

といった点に気付いたり教えて頂いたりした。
これから末永く愛用していきたい。