知らないと何も言う資格が無いので調べてみた。
イギリスのデザイナーである「アニヤ・ハインドマーチ」がフィレンツェで鞄作りを学んだ。1993年、ANYA HINDMARCHがロンドンに創立。現在では各国に30のショップを展開している。
商品展開はイヴニングバッグやデイリーバック等の鞄を中心にレザーグッズ、ラゲッジ、シューズ、ウェアを取り扱っている。鞄に関してはシックなメイン・ラインとユーモアに富んだブルー・レーベルと2系統を持つ。中でも気に入った写真を持って行き、その写真をプリントした鞄を製作する「Be a Bag」が有名らしい。尚収益の一部をチャリティに寄付しているとか。
2001年、「Best British Accessories Designer of the Year」を受賞。
最近ではビーチコレクションというビキニやバスケット等を発表。
と精力的な活動を続けておられるようだ。
よく分からないが世界のセレブリティに人気らしい。鞄の値段はモノによるが老舗ブランド程高額という訳ではないが、今回のI'm NOT A Plastic bagは値段が\2,100とANYA HINDMARCHの鞄の中では格安の商品だろう。
しかし、デザインは(好き嫌いもあるので)ともかく、行列になってまで購入せねばならない程のエコバッグだろうか?
すなわちこのエコバッグ騒動、セレブリティへの憧れによる猿真似、またはブランド商品に対する憧れの廉価版での妥協のいずれかではないだろうか?(話題・流行に便乗という方や転売目的の方もおられるだろうが。)
さて、実際私の嫁もブランドモノという訳では無いが結婚前からエコバッグを持って行って買い物をしていた。レジ袋が有料化という話もある。皆は有料化になったらレジ袋は購入しないだろうか?またいくらくらいが妥当と考えるだろうか?
私は10円や20円でもいいので、もっと丈夫なレジ袋にして欲しいと考えている。エコバッグを持って行っても、レジ袋を利用する機会は実は多い。多分皆そうであろう。しかし、現在無料であるレジ袋は弱いのですぐ破けるのだ。破けると何かに利用する事も出来ない。だから多少高額でも良いので簡単には破けないしっかりした作りのレジ袋にして頂きたい。
それでは、ようやく今回の投稿の話に移るとしよう。
ブランドモノのエコバッグ。バッグといえばそう「HERMÈS」である。「ティエリ・エルメス」が馬具工房として1837年に創業し、王侯貴族や皇帝を顧客として発展する。3代目の「エミール・モーリス・エルメス」によって商品多角化、HERMÈS初の鞄「sac haut-à-croire」を販売する。
これをきっかけに多くの著名人がHERMÈSを愛用。著名人の名を冠したモデルはそれぞれその著名人の為に製作されたモデルであり、現在のHERMÈSの顔とも言える鞄である。
馬具で培った革からの製法が素晴らしく、当然ながら革の質も最上級と聞く。当然ながら値段も最上級だ。
ブランドのコピー商品が蔓延っている某国でも、他の有名ブランドのコピー鞄とHERMÈSのコピー鞄は値段が全然違うらしい。コピーを作るにしても素材と製法に拘らなければならず、必然的に値段が上がるそうだ。
ブランドとはまず職人で在るべきである。これは歴史が証明している。時計、宝石、車、精密機器等々・・その全てが発祥は、職人の拘りがその時代の著名人や有権者の目に留まる所からスタートするのだ。
だからこそ私にとってデザイナーではブランドにもなりえない。職人の優れた技の上に優れたデザインが乗ってこそ商品の価値が生まれると思っている。
その名実ともにトップクラスのブランドHERMÈSも実はエコバッグのような携帯できる鞄を販売するのだ。「Silky Pop」という携帯バッグである。まもなく日本でも販売されるとか。
CDケースのような概観(画像2)だが、表面は水牛の革である。開く(画像3)とこの革が底面となり、中からシルクの鞄が現れる。(画像4)柄は4種類(画像5~8)ありそれぞれ値段は\158,550。画像の女性の服がシルクの鞄で、手に持っているものが、携帯時の姿である。
エコバッグとして考えるとこの値段はどうかと思うがHERMÈSの携帯バッグとして考えると非常にリーズナブル。他の鞄と同じ工房でちゃんと手掛けた商品らしいので質も問題無いだろう。これも販売された瞬間に騒動になるのか楽しみだ。
非常時にサブバッグとして使用できるSilky Pop、皆も如何だろう。レジ袋の替わりとして使えとは言わない。安価でありながらHERMÈSの拘りが詰まった携帯バッグを是非。