昨日新潟県中越沖地震が発生。新潟県中越地震が発生して凡そ3年後に起こった。
中越地震では、丁度、奥飛騨の方に友人数名で温泉旅行に出かけており、地震発生の揺れは露天風呂の中だった所為か全く判らなかった。しかしニュースを見るとかなりの規模で驚いた記憶がある。

今回の中越沖地震は自宅でトイレに入った直後に発生した。
ガタガタというよりユラユラが続く感じだった。富山は「地震」(能登半島地震)の投稿でも述べたが非常に地震の少ない県である。今回も震度6強が観測されている中、隣県である富山は震度3程度の揺れで済んだ。能登半島地震の時は富山は震度5弱であったが、私の周りでは特に負傷も物品の破損(落下すら)も無かった。震度3なら何もない。今回はメールによる安否確認も必要ない程のものであった。

しかし新潟県の被害は尋常ではないようだ。現在死者は9名、負傷者は約930人にも上るという。更に柏崎刈羽原子力発電所の稼動中の4機の原発が自動停止、内1機の屋外にある変圧器より火災が発生。また定期検査中の1機から放射能を含む水が漏れるという大きな問題も露見した。
環境には影響が無いとの報道がなされているが、地震によっての被害がこれだけ発生した以上、今後の原子力発電所の建築は非常に厳しいものがあると予想される。また、柏崎刈羽原子力発電所も修繕及び点検等によってこれからの復旧活動に必要な電力を早々に供給する事が難しいと思われる。ライフラインのひとつであるエネルギーの供給が賄えないとなると復旧には更に時間を要する事になるのは容易に想像できる。
前回の地震からようやく・・といったところでの再びの大地震、新潟の被災者の方々の心情を察するにはあまりある。
国にはとりあえずでも良い、何とか早急に現状の打破をしてこれ以上被害が広がらぬようして頂きたい。そして被災者を早く安全な状態にして頂きたい。
心に残る傷も大きいだろう。PTSD(心的外傷後ストレス障害)も間違いなく多数発生する。これは被災者に留まらず、現場に足を踏み入れた方全てに起こりえる事だ。そのケアに関しても国は十分な対策を練る必要がある。
私には何の力も無く役に立たないという事を実感する。無力は罪なのかもしれない。しかし国には力もその分の責任もある。頑張って頂きたい。

こういった事も自分が地震に遭遇しないとなかなか判らないものだ。幸い富山県を震源とする地震はまだ発生していないが、能登沖、中越沖と富山県を挟んで大規模な地震が発生しているのは間違いない。富山県でも発生する可能性は十分にあるだろう。その時自分に何が出来るだろうか、何を準備しておくべきだろうか。起こってからでは遅い。少しでも無力でなくなる必要があるのだ。

さて今回の地震、震源である新潟県の隣県である富山は震度3であったが、更に離れた石川県の方が震度が大きい。能登周辺は震度5弱である。長野県もそうで、震度6強等の地域もあったようだ。
まあ、長野県に関しては場合によっては富山県より震源地に近い所も多い。これは新潟県が南北に長く東西に短い土地というのもあるだろう。
しかし普通に考えると震源に近い方が揺れが大きく、離れるに従って揺れは小さくなるものだが。
このような特殊な例は能登半島地震で新潟県刈羽村が震度5弱を観測した点や中越地震の際でも富山の最大震度は3なのに対して能登のいくつかの地域で震度4が観測されている点で起こっている。

この特殊な例に個人的な仮説を立ててみた。

1.富山県自体が特別地震に強く、富山県を隔てていない場合は地震の影響が大きい?
2.能登及び、中越周辺はどちらも大地震が起こった地域である。地震が起こりやすい地域は揺れる、若しくは地震が起こった地域は揺れる?
3.能登と中越は海底で繋がっているか地震が干渉するするように出来ているが、富山は繋がっていない、若しくは干渉し辛い?
4.大陸の無いところを経由した地震の方が揺れを伝えやすい?(1と近いが。)

難しい事は判らないが、このような考えである。まあ考えてみても役に立たないが、こういった事を考えるのは面白い。(不謹慎なのは勘弁して頂きたい。)