いよいよBreguetの欲しさが頂点に達した今日この頃である。
「貯金」・「貯金2」の投稿で貯めた500円硬貨と弐千円紙幣もある程度の纏まった金額になってきたようなので、ちょっと検討してみようと考えた。(勿論予算内で)
まずは「CLASSIQUE 5207」(写真1)。これは一目見たときからお気に入りのデザインと性能を有している。
僅かに下方へオフセンターに配置されたエキセントリックダイヤルが個性を放つ。スモールセコンドにレトログラード秒針を備え、12時上に65時間のパワーリザーブインジケーター。そしてそれらとオフセンターダイヤル上の時分針が全て中央で直線状に綺麗に配置された対称的な美しさを持つ。更に3種のギョシェを楽しめる。現在は他に全く同等の配列のムーブメントは存在しないようだ。(ベースはともかく)自動巻きでケースサイズは39mm。シースルーバック。
次は、「CLASSIQUE 5237」(写真2)。古典的な2つ目クロノグラフである。クロノグラフでありながらこの落ち着いた佇まいはBreguetのCLASSIQUEに相応しい。ベースムーブメントは「Lemania 2310」。コラムホイールを用いた非常に美しいムーブメントだ。このムーブメントを裏面から眺めるのもこのモデルの価値であろう。精密に計算されたパーツとその動きは見る者の心を奪う。「PATEK PHILIPPE」、「VACHERON CONSTANTIN」等の一流ブランドのみが取り扱う高級ムーブメントだ。手巻きでケースサイズは37mm。2種のギョシェ、シースルーバック。欠点は今回紹介するモデルの中でも一番高価であり、クロノグラフはOH代も馬鹿にならない。
3つ目は「TRADITION 7027」(写真3)。「某宝飾時計店」の投稿でも述べたがWGモデルは非常に気に入っている。懐古的であり尚且つ斬新。初代への敬意の表れであり現在のBreguetを代表するモデルだろう。時計好きには、薀蓄を述べるだけでも堪らないアブラアン・ルイ・ブレゲの発明が詰まっている。時計にそれ程興味の無い方でも文字盤の歯車やテンプの動きだけでも見ていて飽きないだろう。このモデルも中央の上部に配したエキセントリックダイヤル。50時間のパワーリザーブインジケーターがダイヤル左側(及び裏面)に付く。ギョシェは1種でしかも施してある面積が狭いが、ムーブメントにはグルネイユ(サンドブラスト)が施されている。手巻きでケースサイズは37mm。シースルーバック(?)。欠点は文字盤が小さすぎる。
4つ目は「MARINE 5817」(写真4)
今回唯一のSSモデルである。(他のモデルはWGである。今回は銀系列の色のケースのモデルが欲しい。)一番安価なモデルで、防水性能も一番高く100m防水を持つ。Breguetの中のスポーツモデルだが非常にエレガントだ。6時位置にビックデイトを備える。
SSモデルは写真4の2種が有り、左はBreguetらしいシルバーに青い針。右はこのMARINE独自の清涼感溢れるブルーカラーにシルバーの針。どちらもシンプルで良い。写真のようにSS製ブレスレット、ラバー、他にクロコダイル革のストラップがある。(それぞれを購入して)付け替える事によってガラリと雰囲気を変える事が出来る楽しみの多いモデルだ。波をイメージしたギョシェやローターも美しい。
さて、左のモデルで「青い針」という表現をした。実はMARINEはブルースチール(青焼き)ではなくYGを青塗りした針との事。アップライドインデックスもYGに青塗りしたものだ。自動巻きでケースサイズは39mm。シースルーバック。欠点は、ブレゲ針に夜光塗料が塗布してある為穴が開いていない。やはり穴が開いていてこそのブレゲ針ではなかろうか。いくらスポーツモデルとはいえこのモデルに関しては夜光塗料は要らない。そして出来ればBreguetらしく青「焼き」針が良い。ムーブメントは「BLANCPAIN」の「2150 Double window」と同一と思われる「Frédéric Piguet」製ではなかろうか?BLANCPAINと値段の差がありすぎる。
最後は「MARINE CHRONOGRAPH 5827」(写真5)
基本は上のMARINE 5817と同じのクロノグラフモデル。ケース素材がWG、サイズがかなり大型で42mmとなっている。文字盤がとにかく格好良く、力強さも感じる若々しいデザインだと思う。洗練された美しさという意味ではなく純粋な格好良さでは、この中で1番だろう。センターにクロノグラフ秒針と積算分針を持つフライバッククロノグラフ。6時位置に積算時とデイト、9時位置にスモールセコンドを持つ。自動巻きでシースルーバック。
欠点は、やはり夜光塗料とブレゲ針の穴、青焼きでない等MARINE 5817と同点。スポーツモデルだがSSモデルが無い。個人的にはSSで良かった。シースルーバックは良いが折角のクロノグラフムーブメントがローターの所為で見辛い。「TYPE XXI」とベースが同じムーブメント(Frédéric Piguet)だと思われるが、シースルーバックやケース素材の影響か値段の差が有りすぎる。クロノグラフなのでOH代が高額になる。
という感じだ。どれも非常に魅力的で金に余裕があれば全て欲しい位だが、残念ながら1本しか買えない。どれを選ぶべきか迷う。(この時間が楽しい時間でもあるのだが)
皆はこの中で選ぶとしたら何が欲しいだろうか。