この麗しい万年筆は(たぶん)在庫が無く、MONTBLANC好きな方も桜が好きな方も入手は困難だと思われる。
しかし今年、リーズナブルで楽しめるMONTBLANCと桜のコラボレーション第2弾が発売中との情報を得た。「桜 インク 2007」。今年限定のインクである。(写真2、3)
柔らかな感じのピンク色のインクでボトルのデザインも繊細でありキュートでもあるなかなか洒落た形だ。なんと瓶底は桜の花弁の一枚を模ったものだ。
デザインも色も申し分ないが、このインクの真の価値は馨り付きのインクという事だ。ボトルを開けた瞬間から濃厚な桜の馨りが漂う。それは如何なる時でも春を思わせるだろう。筆記した文字からもほのかに馨るという。現在は文字による連絡手段がEメール主体となり筆記による手書きは徐々に衰退しているが、万年筆の独特の筆跡には手書きの暖かさと書き手の想いが籠めれると思っている。そしてこのインクにはEメールでは不可能な「馨り」までを綴り読み手に送る事が出来る。様々なインクを時と場合に応じて使い分ける事が出来るのも万年筆の楽しみの一つではないだろうか。
馨りつきのインクはMONTBLANCが何点か限定販売しているようで、薔薇の馨りの赤いインクやスパイシー・クッキーの馨りのブラウンのインク等も過去に販売されたようだ。こういったインクは使うのも楽しいだろう。
「桜 インク 2007」は上記で述べたボトルインクが\4,300。カートリッジもあり、6本で\1,000である。
ドイツ発の和風インク、男性にも女性にもお勧めだ。