富山といえば「薬」が有名である。江戸時代より「越中富山の薬売り」として売薬を生業としてきた。その歴史と伝統は受け継がれ、現在でも医薬・常備薬では日本の中心的役割を担っている。
さて、その日本有数の医療技術のノウハウを持つ富山県。その中のある会社が今回の商品を考案し開発に成功した。「ライフケア技研株式会社」(URLはhttp://lifecare-giken.co.jp/index2.html)。富山県民でも聞いた事のない馴染みのない会社が、発表した商品こそ「リラックス度チェッカー」である。(画像1)
この商品、パッチとなっていて手の平に3分貼ることにより、現在どれだけリラックスしているか検査するものである。(画像2)
なかなか面白い。リラックス状態だとパッチの中央が青色で、リラックスしていない状態だとパッチ中央が赤色になる。(青から赤に徐々に変化する。)
即ち、ストレスを感じている状態や緊張状態だとパッチは赤に近くなるのだ。
仕組みは汗を利用しているようだ。ストレスによって緊張や興奮を感じると自律神経が血管を収縮させ発汗量が増加する。掌も汗をかきやすくなり、その量はリラックス時の2~3倍という。
この発汗量の差を利用、汗に反応したパッチによる色分けで現在のリラックス度を判定している。着眼点が面白い。確かに勝負事などの緊張時は私も掌に異常な量の汗を掻く事がある。
心身の健康状態の把握や、気になる癒し系アイテムの効果の確認、セルフメディケーション、コミュニケーショングッズとしても活躍するだろう。
しかし!このままの商品では勿論TVに取り上げられる程ではない。今回取り上げられた商品は、このリラックス度チェッカーをもう一歩工夫したものである。
それがペット用のリラックス度チェッカーである!(主に犬猫用だと思われる。)使い方は人間と同様脚の裏に3分パッチを貼るだけだ。当然ながらペットのリラックス度を測定するモノは世界初である。
貴方は自分の可愛がり方に疑問を持った事はないだろうか?確かにペットは可愛がられて生活しているが・・
貴方が着せた服は本当に喜んでいるのだろうか?頭を撫でたりといった行動は本当に喜んでいるのだろうか?何か急に健康状態に異常が発生していないか?
言葉が通じずコミュニケーションが自分の独りよがりになりがちなペットの感情。人間と同様ペットもストレスによって様々な症状をきたす事がわかっている。「Bowlingual(バウリンガル)」という犬用の気持ちを翻訳するコミュニケーションツールも販売されているが、どうも玩具の域を出ない。
しかし、このリラックス度チェッカーは化学に裏づけされたもので、それをペットに使用できるよう改造したものなら、そこそこの効果を期待できそうだ。
ペットを飼うという事は、そのペットに対する責任を持つという事だ。ペットが心身共に健康に過ごせる為の小さな一歩に活躍しそうだ。
このメーカーはこのようなパッチに力を入れているようで、貼るだけで皮膚の状態を検査するものが3種類販売されている。「皮膚水分チェッカー」「皮脂チェッカー」「皮膚pHチェッカー」女性なら肌の潤いや保湿性、皮脂量、pH値を知り、それに合わせたスキンケアも可能だ。また、「アルコール体質試験パッチ」なるものも販売されており、アルコールに強い体質かどうか検査する事ができる。
やはり「知る」という事が大切だ。自分の体質や状態を把握する事、それが自分の為であり周りに迷惑を掛けないという気配りでもある。(尤も、この「気配り」に気付かない酔っ払いが多いのだが。)
ライフケア技研株式会社にはますます新しい商品開発に励んで頂きたい。他の富山企業も頑張って世界に誇る事のできる新製品を開発して欲しい。また富山発の商品を紹介したいものだ。