さて、「Women Saint-Valentin Series」の投稿で、バレンタインデーに男性が女性にプレゼントするとどうかという内容を少々述べたが、今年は実際に男性がチョコレート等を買って女性にプレゼントする光景がちらほら見られたそうだ。流石に「BLANCPAIN」の時計は無理だが、ブログでここまで述べた以上、私も女性にプレゼントするのが筋だと思い、嫁に安いものだがアクセサリーを購入した。「ロザリオ2」の投稿にもあるが、基本的に自分が身に付けても良いと思ったものを選んでいる。
BLANCPAINのWomen Saint-Valentin Seriesの腕時計もバレンタインモデルということでハートと赤(白)がポイントとなっていたが、私が今回選んだアクセサリーもやはりバレンタインということでハートと赤が使われている。やはり私はハートモチーフが好きなようだ。選んだものはスイスを代表する時計ブランド「swatch」の「swatch bijoux」よりペンダントとピアスをセレクトした。
swatch誕生は、1983年に遡る。当時、スイス最大の時計メーカー「ASUAG」と「SSIH」は、「OMEGA」や「LONGINES」等の人気ブランドを販売することが外国に対抗する唯一の手段だと考えた。
ニコラス・G・ハイエック氏を起用し根本的な改革を行う。ASUAGとSSIHの両グループは合併して「SMH」という組織となる。その後ハイエック氏自身がSMHの最高経営責任者として、新しい時計の製造および商品化がスタートした。後にSMHはswatchと社名を改める。
クォーツショックにより80年代初頭、スイス時計産業は高級時計の製造販売のみに偏っていたために経営が厳しいものとなる。そこで誕生したのが、プラスティック製の時計「Swatch」である。
従来の時計が90の部品で成り立っていたのに対しswatchは僅か51の部品で構成される。更にロボットによる1ラインで組み立てることができる。低価格で大量生産が可能となり世界的な競争力を持つこととなる。
スイス国内はもちろん、アメリカで人気を博した。ファッションアイテムとして売り出されたswatchは、特徴のあるデザインをコンセプトに年2回新作を次々に発表している。1つのモデルは1シーズンのみの販売で、流行に敏感な人々にも受け入れられ、多大な成果を収めている。また世界中にコレクターが存在する。
現在では「Breguet」を筆頭に12のブランドを持つ、スイス時計界で最も影響力の大きい巨大グループとして君臨している。
そのswatchが手掛けるアクセサリーが「swatch bijoux」である。
swatch bijouxは、swatchの時計に使用されているSSやシリコン等の革新的な素材を使用している。swatchだけに値段も手頃だ。特に女性向けと思われる「feminine」から「WIND LOVE」と「Heartissim Pierce」をプレゼントした。
写真3のようなホログラムのハート散りばめた箱を開けると、更に赤いハートにシリコンラバーを使ったケースが入っている。これもなかなか可愛い。この半透明のラバーに包まれるようにアクセサリーが入っている。(写真4)
「WIND LOVE」(写真5)
やはりバレンタインに欠かせないのはハートと情熱の赤。一見普通のハート型ペンダントに見えるが、ハートの中心部に波打つ曲線で、まるで恋人たちが口づけをしているかのように見える。
その中心部の曲線を左右に開くと、ハートから蝶(羽根)に変形する。(写真6)ひとつ埋め込まれた赤いクリスタルとネックレスの赤い紐が、情熱の証だそうだ。
「Heartissim Pierce」(写真7)
絶対的な愛の象徴。赤いクリスタルのハートが美しいピアスで、Venusをイメージしたものらしい。
どちらも素材はステンレススチールで、赤い石はファインクリスタル(と書いてあるが何だろう?やはりガラスか?)。安価な割にはキュートで作りもしっかりしている。
更におまけで、2007年のバレンタインウォッチ「FEEL MY LOVE」に付属してくるブードゥー人形(写真7、8)のデザインのキーホルダーが付いてきた。
表面(写真9)と裏面(写真10)で男女それぞれを人形にした絵柄が描かれている。FEEL MY LOVEの人形はフェルト製で、ハートが付いた針を刺し、呪いをかける。相手はハートを射抜かれるといったものだろう。
ブードゥー教のVoodooとは「精霊」の意味で、西アフリカで広く信じられており、国教となっている国も存在する。「宗教」と規定されることも多いが、教義や教典がなく宗教法人として認可された教団も皆無。布教活動もしない為、民間信仰と考えた方が現状に即しているといえる。その儀式はダンスや歌、動物の生贄、神が乗り移る「神懸かり」と言われるものなどがあり、その中でもブードゥーの呪術的儀式で人形が使用されたらしい。日本で言う藁人形のようなものか。
しかし、この「ブードゥー人形」はタイが発祥と言われ、昔から伝わる伝統の願掛け人形ということだそうだ。タイとブードゥーはあまり関係がなさそうだが、呪い、祈祷などの民俗信仰から発祥したブードゥー教の人形が基になっているのかもしれない。(そういう商品が販売されているらしい。)
今回の時計に付属するブードゥー人形も恋愛成就を祈願した人形だが、針を刺す事といい何処となく呪術的な印象を受ける。可愛いから許可だが。正しく儀式を執り行えば効果があるかもしれない。(藁人形と同じく相手の髪の毛等が必要なのだろうか・・?)
まあ、おまけのキーホルダーは唯の飾りなので関係ないのだが。
今回も何が言いたいのかよく解らない内容になってしまったが、嫁には喜んでもらえたので良かった。ホワイトデーはランジェリーか水着でもプレゼントしよう。その方が私も楽しめる。