私はアルコールが苦手である。殆ど飲めない。とはいえ汗をかいた後や風呂上り、暑い日はやはり冷たい飲み物が欲しい。そういったとき私はビールでなく炭酸飲料を好んで飲んでいる。ビールとは違うかもしれないが炭酸飲料の喉越しはやはり良い。家には欠かせない飲み物のひとつだ。
さて、皆は1.5ℓペットボトルの炭酸飲料を開けたらすぐに空にできるだろうか?なかなか全部飲める方は少ない筈。当然ながらキャップを閉め冷蔵庫に保管することになるだろう。缶とは違い、ペットボトルなら蓋を閉め好きなときに好きなだけ飲むことが出来るというのは有難い。(ビールは開けたら全部飲むのが普通だ。飲めない者には辛い。)
しかし、1度や2度までは美味しく飲める炭酸飲料も開け続けると「気」が抜けて美味しくなくなってくる。皆も炭酸飲料が唯のジュースになったものを飲んでがっかりしたことがあると思う。
何故「気」が抜けるのであろうか?
炭酸水が二酸化炭素(CO2)を含む水であるのは皆ご存知のとおりだ。
歴史的に最初の炭酸水は、レモネードに炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)を加え、NaHCO3とクエン酸の化学反応によってCO2を発生させたとされる。自然発生する沸騰を模倣することで、健康に役に立つと考えてらえていたようだ。
現在では炭酸水はCO2を加圧して作られている。加圧によって可溶性を増加させ通常より多くのCO2を強制的に液体中に溶解させることが出来る。そしてボトルを開放するなどによって圧力は少なくなり、溶解が解かれ通常の可溶量に戻るのだ。このときCO2が気泡となって現れる。
また、補足になるが、炭酸飲料を飲んで感じる「清涼感」は泡の所為ではなく、リン酸(H3PO4)等の清涼剤によるものだそうだ。
ここで重要な点は、圧力が関与しているところだ。加圧によって、CO2は液中に存在できるが、圧が無くなると元に戻ろうとする。
つまりCO2を溶解させ続ける一番の方法は「加圧する」こと。で、発売され購入したものが「ソーダキーパー」(ペットボトル用)である。
キャップの替わりにソーダキーパーを取り付ける。装着はこれだけだ。(一応内側にパッキンが入っている。)注ぐときはこのままで良い。(写真1)
保存する際は、ポンプをロックされるまで押し込み、ポンプを指で何度も押す。繰り返しているうちに、ペットボトルが膨らんでくるのがわかる。パンパンになればOK。こうしておくだけで「気」の抜け具合が確かに違う。(写真2)値段も手頃なので是非お試しあれ。