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万年筆やボールペン、ローラーボールなど様々な筆記具が世の中には溢れている。その中でも誰もが手にとって使ったもの「鉛筆」。
幼い頃慣れ親しんだその木の感触。最近は遠ざかっているように感じてしまう。先に述べた筆記具を筆頭に鉛筆もメカニカルペンシルが当たり前のなってきた。実際、有名な筆記用具ブランドのメカニカルペンシルは大変美しく書き味も滑らかだ。使い捨ての筆記用具を使っている者にとっては、このようなペンに憧れを抱くものである。事実私がそうであった。

しかし、筆記用具ブランドとして一流のものを使用していたとしても私は別に贅沢な品とは思わない。むしろ機械式時計と同じく、持ち主と共に長い年月を歩んでいくパートナーに近い。気に入ったたった1つのモノを永く愛用する喜びがある。それは贅沢というよりは質素な考え方だと思っている。(一点豪華主義を目指しても他にすぐ欲しいものが出てきてしまうのが問題なのだが。)

つまり、モノを使い捨てと割り切って使える者の方が裕福なのだと思う。(私的な意見だが。)そう考えると「鉛筆」は万年筆以上に味のある高級文具ではないだろうか?
万年筆のインクを吸入する作業、手巻き時計のゼンマイを巻く作業、葉巻をカットする作業等、愛着の湧くアイテムは手間がかかる。それ故、幼い頃は嫌っていた面倒な作業を、歳を重ねる毎に求めるのかもしれない。馬鹿な子程可愛いということと似ている。自分の手による作業がないとモノは応えてくれない。やはり手が架かるモノ程可愛いのだ。
好きな者はこの作業を「儀式」と呼ぶ。そしてそれを欠かさない事が日常に溶け込んである種の心の拠り所を作ってくれるのだろう。鉛筆も書くには削らなくてはならない。鉛筆削りはもちろん、ナイフで削るのも十分「儀式」にたる作業ではないだろうか?

その鉛筆の中でも最も贅沢であろう品が、「FABER-CASTELL」の「PERFECT PENCIL」だ。
「FABER-CASTELL」はドイツを代表する筆記用具ブランドのひとつである。1761年に家具職人のカスパー・ファーバー氏が創業し現在に至る。4代目であるローター・ファーバー氏の世代で、鉛筆の形状や寸法・芯硬度の基礎を築いた。
その鉛筆の父とも言うべきFABER-CASTELLが世に送り出した「『完璧』なる鉛筆」。それが「PERFECT PENCIL」である。

皆は「完璧」なる鉛筆とは果たして如何なるモノだと考えるだろうか。

その答えは「書く」「消す」「削る」という必要な要素を全て満たした至高の鉛筆なのだ。

PERFECT PENCILはシャープナーを内蔵した美しい贅沢な作りのエクステンダー(皆には鉛筆キャップと言った方が馴染み深いかもしれない。)とFABER-CASTELLの技術・拘りの素材を凝縮した鉛筆。交換可能でキャップも付いた消しゴムを先端に持つ。
その作りの良さやデザインも大変流麗かつ機能美に満ちている、もちろん「書く」「消す」「削る」の3つの機能はどれも素晴らしい。この点は流石歴史ある老舗でドイツらしい職人気質に溢れている。

エクステンダーは鉛筆の保護及び、短くなったときに長さを補助する役割を持つ。軸の残りが2cmくらいでも筆記可能だ。今回紹介しているものはスターリングシルバー製でクリップにはバネが仕込んであり、ホールドしたものを痛める事も少ない。PERFECT PENCILは持ち運ぶ事にも非常に適している。
鉛筆は「ポケットペンシル癸機廚箸いΔ蕕靴ぁ軸はブラックとブラウンの2色がある。(写真はブラウン)芯の濃度は"B"だが若干薄いとのこと。
消しゴムは「エンドキャップ」というキャップに保護され、鉛筆先端の金属枠に固定されている。替消しゴムと交換も可能。エンドキャップもエクステンダーと同じスターリングシルバーを用いてあり、小さな部品だが高級感に溢れている。

なんとこのセット、\55,000!(エクステンダー、シャープナー、ポケットペンシル癸機滷核棔⊂辰轡乾燹▲┘鵐疋ャップ)
しかもエクステンダーとエンドキャップ以外は消耗品という豪勢な商品である。こういうものを普段から使える方が暮らしにゆとりのある方なのだろう。ちなみに交換用として購入する場合は、
ポケットペンシル癸機滷桔棔\6,000
シャープナー ¥1,500
消しゴム×4 \800
である。万が一エンドキャップを紛失した場合は\10,000とのこと。

皆も完璧なる鉛筆で、優雅で贅沢な「時間」を体験してみては如何だろう。鉛筆を削って準備する楽しさ、字を消す楽しさ、そしてモノを書く楽しさを思い出させてくれるだろう。

写真は、
PERFECT PENCIL 最集結
PERFECT PENCIL 分割(ポケットペンシル癸気肇┘ステンダー)
PERFECT PENCIL 最分割