暗赤色の透明なボディも遠めには黒い普通のペンなので派手でなく仕事で使うにも適している。高級感はあるが嫌味でない、それでいて特徴的なこの色はかなり気に入っていて、仕事場で使い捨てのボールペンのようにガシガシ使用していた。愛着も増してくる。
しかし、酷使すれば当然ペンに多くの傷が入ってしまう。もうかなりボロボロになってしまった‥。(まあ、根本的に万年筆を普通の筆記用具と同じ扱いをするのが間違っているのかもしれない。)折角の美しいボディに沢山に傷。これは結構ショックであった。傷などを気にしないで使用するつもりだったのだが、少々大きな傷が付いたときこのままではいけないと感じた。
しかし、もともとこのライターズエディションは普段使うために購入したセットなのだ。家で飾ったり、たまに書き味を楽しむというような使い方をするつもりで購入した訳ではない。それであれば過去に投稿したVISCONTIの「Alchemy」やMONTBLANCのパトロンオブアートエディションのようなものを購入したと思う。
また、ここぞと言うときに使用するのであれば「Mario Botta for CARAN d'ACHE」(こちらも投稿済み)などが良い。
だがどちらも仕事で毎日使うものとは違う。特に私のような下っ端では違和感がありすぎる。
やはり、色も装飾も比較的シンプルなものが良い。
という訳でフランツ・カフカはやはり仕事でも使用し続けたい。しかし、これ以上大きな傷は増やしたくない。どうすれば‥で、思い立った一案が「ペンを保護するものを購入する」という当たり前の結論だった。
確かに仕事場でそのまま使っていれば傷も増える一方。ケースのようなものがあれば傷が入りにくくなるだろう。ペントレイも考えたが、書類の山となるデスク上には置きたくない。やはりケースが一番だ。しかも、持ち運びするにも楽な1本挿しのペンケース。調べてみるとMONTBLANCでも販売していた。中のペンがMONTBLANCのものなのでやはり1本挿しのケースなら揃えた方が違和感がないと思い購入。それが「The Sienna Meisterstück Single Pen Case」である。 (平成22年現在は「MEISTERSTÜCK PEN POUCH」と記載されている。)
作りは本革で予想以上にしっかりしている。MONTBLANCの象徴であるホワイトスターが下部に付いている。前回の投稿では、シンボルは無くて良いものと言ったが、このケースに関してはデザイン的にあった方がワンポイントのアクセントになって良いと感じた。(まあ無くてもよいが)ペンを入れてもしっくりくる。元々は「Meisterstück」専用のペンケースのようだが、カフカでも綺麗に収まった。
ペンを保護するだけでなく持ち運ぶにもスマートで良い。
写真1はケース外観
写真2はケース内観
写真3はケースとフランツ・カフカ