越より出し八岐大蛇。
富山から、新たな大蛇伝説が今始まります。
(HPより抜粋。URLはhttp://www.mitsuoka-orochi.com/)
「CREDOR SPRING DRIVE SONNERIE」の投稿の際にコメントで話していた富山で作られたもう一つの商品。それが「大蛇」である。車好きの方は覚えておられる方も多いだろう。2001年のモーターショーにて富山の自動車会社、光岡自動車のコンセプトカーとして鮮烈なデビューを飾り、昨日遂に正式に発売が決定し本日より予約受付が開始される。
大蛇(オロチ)は、圧倒的な存在感とポテンシャルを秘め、誰もが振り向く、美しくも迫力のある流線型ボディラインを持つ。一般の方はまず手の届かない憧れ存在でありながら、どこか身近に感じる存在だ。
それはまずこの「大蛇」という名前が大きいだろう。大蛇は日本書紀や古事記等に登場する水を祀る竜神として崇められ恐れられてきた。有名なものがスサノオに退治された八つの頭をもつ八岐大蛇。日本の伝承としても私達の心に根深く浸透しているのだ。
古事記によると、八岐大蛇は高志の国(現在の富山県)から来た川や水を司る象徴として記されているという。(車名の由来でもあるようだ。)8月29日には、富山県立山市の雄山神社で、大蛇に魂を吹きこむ「入魂の儀」をというものを執り行なった。水神である大蛇への尊崇と、プロジェクトの成功祈願を兼ねたセレモニーだがこれはローカルニュースでも取り上げられた。
余談だがこの大蛇の登場で、和風の車名が一気に広まった。「風雅」、「時空」、「極」、「息吹」、「楔」、「鷲羽」等だ。そういった意味でも大蛇の与えた影響は大きい。
そしてスタイルもヘッドライトの「蛇眼(スネークアイ)」も名前に相応しい。ボンネット上には左右4つずつ切り込みがあるが、これは蛇の顔にある温度感知器官(ピット)をイメージしたもの。これほどまでフロントウィンドウが倒れている車はなく、ライトの傾斜角度、位置の低さも世界一との事。一度見たら絶対に忘れないようなインパクトのある見事なエクステリアだ。メインカラーの紫もとても艶っぽくマッチしている。このカラーは「不夜王」と名付けられた大蛇のイメージカラーらしい。
エンジンはTOYOTAのV6-3.3、「3MZ-FE」をミッドシップに搭載。絶対的なハイパワーではないが、開発者の「優越感にひたって、雰囲気を楽しむクルマ」というコンセプトを上手く形にしてあると思う。シートも柔らかい居住性の高いものを使用しているらしい。速く走るのも良いが、おおらかな気持ちで流すのも良いだろう。ドライバーに過酷さを要求しない懐の深さがありそうだ。こういってはなんだが、性能重視というよりは雰囲気重視だと思う。しかし皆が大蛇に求めているのものはFerrariやLamborghiniのようなスピードやステイタスではない。逆にそれが正しい大蛇の在り方なのだ。光岡自動車では大蛇は「ファッションスーパーカー」という扱いなのだそうだ。わかりやすい表現かもしれない。
その他のスペックは全長4560mm、全幅2035mm、全高1180mm、 ホイールベース2600mm、最低地上高130mm、車両重量1580kg、トランスミッション5AT、最高出力233PS。
4年間で400台の限定生産で値段は1050万円。ボディカラーは300色から内装は25色からオーダーできる。
肩肘を張らず、優雅にそして艶やかに街中を流してみたい方は是非大蛇を。
ただし、大蛇だけに酒は厳禁。社会の反感を買い、本当に首を切られることになるので絶対にやめて頂きたい。
写真は、
大蛇シャシーフロントビュー
大蛇シャシーリアビュー
大蛇エンジンルーム
大蛇ヌードトップロードスター(コンセプト)フロントビュー
大蛇ヌードトップロードスター(コンセプト)リアビュー
入魂の儀1
入魂の儀2
大蛇フロントビュー
大蛇サイドビュー
大蛇リアビュー
大蛇インテリア
大蛇フェイス